気になるロッテへの譲渡金…佐々木朗希の場合は最大でも3億円未満 25歳ルール適用外の山本由伸はオリックスに76億円
ロッテは9日にポスティングシステムを利用した佐々木朗希投手の米大リーグ挑戦を認め、移籍に向けた手続きを開始すると発表した。現在23歳の佐々木は、大リーグ労使協定のいわゆる「25歳ルール」によってマイナー契約しか結べず、ロッテは多額の譲渡金を見込めない。 大リーグでは労使協定により2017年から「25歳未満」でかつ「大リーグが認めた海外リーグでのプレー期間が6シーズン未満」の海外FA選手に対しては、契約総額の予算上限が厳しく規制されている。契約できる期間も毎年1月15日から12月15日までとされている。 米スポーツ専門局のESPNによると、佐々木が12月15日までに大リーグ球団と契約を結んだ場合、予算上限を最も多く残しているのがドジャースの約250万ドル(約3億7500万円)。一方で来年1月15日以降に契約した場合は各球団ともに予算上限がリセットされ、755万5500ドル(約11億3300万円)から514万6200ドル(約7億7200万円)の範囲で各球団に割り当てられる。 仮に佐々木が12月15日までに契約した場合の譲渡金は、最大でも約250万ドルの25%にあたる約6250ドル(約9375万円)。来年1月15日以降に契約した場合でも、約755万5500ドルの25%にあたる約188万ドル(約2億8000万円)ドルにとどまる。 ちなみに25歳に達し、「25歳ルール」が適用されななかったオリックス・山本由伸投手が昨年12月にドジャース入りを決めた際には、投手史上最高額の12年3億2500万ドル(約487億円)で契約。佐々木の年齢との2年違いで、旧所属球団のオリックスにはポスティングシステムによって5062万5000ドル(約76億円)の譲渡金が支払われることになった。
中日スポーツ