戒厳司令官務めた陸軍参謀総長を逮捕 主要関係者5人目=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が一時宣言した「非常戒厳」について捜査する検察の特別捜査本部は17日、戒厳宣言を受けて稼働した戒厳司令部の司令官を務めた朴安洙(パク・アンス)陸軍参謀総長について、内乱の重要任務従事と職権乱用の容疑で逮捕状が発付されたと発表した。 軍事裁判所は、朴氏が逃亡する恐れがあるとみて逮捕状を発付したという。 朴氏は尹大統領が非常戒厳を宣言した直後に戒厳司令官に任命され、「一切の政治活動を禁じる」などとする布告令を自身の名義で発表した。また全国警察組織トップの趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長に非常戒厳の内容を伝え、国会を封鎖するよう指示したとされる。 朴氏は5日に辞意を表明したが、尹大統領が「厳しい安全保障状況を踏まえ安定的な軍運営が必要」として慰留した。 非常戒厳に関連して検察に逮捕されたのは金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官、呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜司令官、郭種根(クァク・ジョングン)陸軍特殊戦司令官、李鎮雨(イ・ジヌ)首都防衛司令官に続き5人目。 戒厳に深く関与した当時の国防部トップや軍の司令官らがすべて逮捕されたことから、中心にいる尹大統領の取り調べが目前に迫っているとの見方が出ている。
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