あなたの「推しモル」は…足立区生物園で総選挙、「一色党」「顔まっくろ毛党」から37匹立候補
「ぷいぷい」といったかわいらしい鳴き声や、急に動きをピタリと止め「フリーズ」する愛らしい姿……。東京・足立区生物園は園内で飼育する個性豊かなモルモットの人気ナンバー1を決める「モルモル総選挙」を行っている。同園で飼育されている全37匹が1位の「推しモル」を目指して熱い戦いを繰り広げている。投票は28日まで。(斉藤新)
モルモットはテンジクネズミとも呼ばれるネズミの仲間でペットとしての人気も高い。手足が短く、ずん胴で丸々とした体が特徴で、短毛や巻き毛など体毛の長さや色は種類によって異なる。
同園でもモルモットを膝に乗せてなでることができるふれあい体験が人気を博していたが、コロナ禍の影響で体験を中止せざるを得なくなった。その中で、「触れられなくてもモルモットの魅力をもっと広く知ってもらいたい」と飼育員の企画で2022年に第1回の総選挙が行われた。
応募期間は13日間と短かったが、園内とWEBを合わせて、1598票が投じられ、181票を獲得したクリクリの目が特徴の「へぎ」が1位に選ばれた。2回目となる今回はへぎを含む同園のモルモット37匹が毛並みなどの特徴ごとに「一色党」や「カフェラテ党」、「顔まっくろ毛党」などの七つの党から立候補している。
投票は、同園に用意された投票用紙に「推しモル」の名前とお気に入りの党を書き、投票箱に入れるか、同園のホームページ(HP)からもできる。HPでは各党の所属モルモットの写真や特徴、5段階での「どっしり度」を掲載しているほか、全候補を紹介した6分半の動画も公開している。
結果は来年1月2日に同園やHPなどで発表予定。1位に輝いたモルモットと党には、ニンジンやリンゴなどに特別な飾り付けをしたエサをプレゼント。密着動画を撮影して動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する予定だ。上位5位についてはグッズ化を検討している。
同園の大川尚副園長は「1匹1匹異なるモルモットたちの個性に目を向けてもらい、お気に入りの1匹に投票してほしい」と呼びかけている。