宇都宮でオープンした全国初の“ヤクルトのカフェ”とは。「人気メニューは『カレーdeヤクルト』です」
1935年の創業以来、乳酸菌飲料のパイオニアとして世界中で親しまれている「ヤクルト」。 1963年から始まった“ヤクルトレディ”による宅配サービスは、ヤクルトを象徴する独自の販売システムと言えるだろう。 ⇒【写真】人気メニューになっている「カレーdeヤクルト」 ネットが発達した今でもオフィスや自宅への訪問を続けていて、「ヤクルト」や「ジョア」といった商品を届けたり、健康に関する啓発活動を行ったりしているのだ。 そんななか、ヤクルトの宅配拠点であるサービスセンターに併設したカフェが宇都宮市内にオープンし、大きな注目を集めている。 全国で初めて「ヤクルトのカフェ」を始めた理由や、ヤクルトの顧客接点の作り方で意識している点について、宇都宮ヤクルト販売株式会社 代表取締役社長の柴田恵造さんに話を伺った。
今までにない次世代型のサービスセンターを造りたかった
宇都宮ヤクルト販売は、宇都宮市や日光市、那須塩原市など宇都宮以北エリアに28か所のサービスセンターを構える販売会社だ。 同社は2023年に、カフェやエステサロンを宅配拠点に併設した全国初の複合施設「ヤクルトサービスセンター御本丸 カフェ&ギャラリー」を宇都宮市本丸町にオープンさせた。 さらに2024年には、2店舗目となる「ヤクルトサービスセンターゆいの杜(もり)」を芳賀・宇都宮LRT線・ゆいの杜東駅前に出店するなど、カフェ業態を拡大させている。 ヤクルトは全国に販売網を持っているが、なぜ宇都宮でヤクルトのカフェを始めたのだろうか。柴田さんは「これまでの慣習にとらわれず、新しいことに挑戦したかった」と思いを語る。 「ヤクルトの販売会社は国内に約100社ありまして、そのなかでヤクルト本社との契約で定められたルールをもとにサービスセンターを運営しています。販売会社が何か作る際には、その決まりに沿って行っており、ヤクルト本社からのサポートを受けることができます。 私はまだ現職に就いて3~4年ですが、サポートだけでは『何も過去と変わらない』と感じていて、今までにない次世代型のサービスセンターを新たに造りたいと思っていました」(柴田さん、以下同)