宇都宮でオープンした全国初の“ヤクルトのカフェ”とは。「人気メニューは『カレーdeヤクルト』です」
時代が変わってもヤクルトレディの訪問販売にこだわるワケ
ヤクルトのブランドロイヤリティ向上や顧客接点の増加など、ヤクルトカフェの果たす役割は大きい一方で、「ヤクルトレディのブランディング効果にもつながる」と柴田さんは言う。 長年、ヤクルトレディによる訪問販売にこだわる理由として、商品を届けることのほかに、一人暮らしの高齢者や障がい者の見守りなど、地域の安全・安心を担うことが挙げられるだろう。 それらに加えて、柴田さんは「ヤクルトレディの仕事は、心に届ける“志事”と捉えているからこそ、いつの時代も変わらずなくてはならないもの」だと説明する。 「ヤクルト商品をお届けすることのみならず、ヤクルトレディは真心を持って、お客さまの健康に寄り添った活動をしています。ヤクルトレディはそれを仕えるための『仕事』ではなく、自ら志す『志事』としての意識を持ち、地域社会に貢献しているのです」 今後の展望としては、全国で初めて実現したヤクルトのカフェの取り組みを、他の販売会社へ横展開する支援を行っていくほか、さまざまな企画も考えているそうだ。 “ありそうでなかった”を実現したヤクルトのカフェ。宇都宮を皮切りに他地域でも見られるのだろうか。さらなる発展に期待したい。 <取材・文・撮影(人物)/古田島大介> 【古田島大介】 1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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