大山逃がした巨人も参戦で争奪戦激化か 移籍市場最大のターゲット R・マルティネスをめぐる「注目3球団」
日本野球機構(NPB)は12月2日、2025年度の「契約保留者名簿」を公示した。各球団が来季も契約する選手がわかるとともに、自由契約となった選手には楽天退団を電撃発表した田中将大や今季巨人に途中加入で、しぶとい働きを示したココ・モンテスらも含まれた。 【動画】中日の”4番”が渾身の一発!中田翔が開幕戦で放った豪快弾を見る 一方で今回の移籍市場で最大のターゲットとされる中日のライデル・マルティネスも自由契約選手となった。 今季は43セーブをマークし、2度目のセーブ王のタイトルを獲得。28歳とまだ若く、安定したパフォーマンスを示す守護神はどの球団も欲しているとあって、剛腕をめぐる熾烈な争奪戦の行方が熱視線を向けられている。 注目を集める球団といえば、まずは日本一に輝いたDeNAだ。今オフは来日2シーズン目で安定したパフォーマンスを示していた助っ人右腕のJB・ウェンデルケンの放出を決定。昨季は勝利の方程式、一時守護神も務めた右腕を手放した背景にも注目が高まっている。 そしてここにきて、出方が注目されているのが先にFAで阪神から宣言していた大山悠輔獲りが叶わなかった阿部巨人にもある。 大山には6年総額25億超の高額契約も用意したとされる中、”余剰資金”が生まれたことで、球界最強ストッパー獲得に乗り出す可能性も出てきた。 チームには大勢という守護神がいるが、ここ2年はコンディションを崩し、離脱した時期もあった。不確定要素もぬぐえないことで、今季60登板、43セーブ、防御率1.09と安定したパフォーマンスが期待できる抑えが獲得できれば、日本一に向かう大きなピースとなることは間違いない。 そして最後の3球団目は育成契約から育ててもらい、8シーズンを過ごした中日だ。マルティネス自身も愛着を訴え、離れたくないと語ったこともあった。キューバ出身ということで自身の意思だけでは移籍を決められないところもあるが、慣れ親しんだバンテリンで再び腕を振ることはあるのか。 終盤の僅差の場面で安定した力を発揮する抑えはどの球団も求めている。最速161キロの直球と高速スプリットも一級品。日本球界で腕を磨いた剛腕の働き場所はどこになるのか。今後も動向に高い関心が集まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]