川辺駿が激白 海外で“ホームシック報道”の真相は?「チーム事情があった」【インタビュー】
日本からのオファーに「日本に帰りたい」と言ったのが“ホームシック扱い”に
しかし、欧州での昨シーズンが終了した7月末に日本復帰が浮上した。その際には「ホームシック」というワードも海外メディアから報じられた。その真相について、川辺はやや苦笑いも浮かべつつ、こう話した。 「今回、ベルギーのチームから移籍するとなった時、『日本のチームからオファーがあるけどどうする?』となった。いろいろな時間を経て、いろいろなステップがあるなかで、『じゃあ日本に帰りたい』と言ったのが、ホームシックと言われただけだと思う(苦笑)。ホームシックになる暇がないくらい充実していたし、本当にそうだったら半年で帰っていると思うけど、ホームシックになるようなことは1回もなかった。 言葉はあっちの捉え方次第だと思うし、チーム事情があったので。ホームシックと伝えた方がチームとしては丸く収まるというか。去年のチームで一番活躍したくらいの成績だったので、その選手がいなくなるのは痛いと言われたし、理由はどうであれ、出ないといけない状況にはあった。周りからは『ホームシックじゃないでしょ』と言われるくらい楽しんでいた。ホームシックになる要素はなかったですね。チームメイトもスタッフもいい人が多くて、信頼もされていた。めちゃくちゃ楽しかったですよ」 3シーズンをトータルして見た時に、川辺は「スイスもベルギーも、自分にとってはすごくいい国だったと思う」と話す。それでも、文化的な側面も含め日本と欧州の違いも多く感じられた期間になっていたことも言葉にした。 [プロフィール] 川辺駿(かわべ・はやお)/1995年9月8日生まれ、広島県出身。広島ユース―広島―磐田―広島―グラスホッパー(スイス)―スタンダール・リエージュ(ベルギー)―広島。J1通算192試合15得点、J2通算33試合3得点、J3通算1試合0得点、日本代表通算6試合1得点。高いテクニックと豊富な運動量を誇るボランチ。2022年1月にはイングランド1部ウォルバーハンプトンと契約を結び、注目を集めた。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada