川辺駿が激白 海外で“ホームシック報道”の真相は?「チーム事情があった」【インタビュー】
プレミア移籍が実現しなかった要因は「ウルブスには化け物と言われる選手がいた」
しかしながら、ウォルバーハンプトンと契約したうえでグラスホッパーに期限付き移籍する形でのプレーは1年半続いた。そして、2022-23シーズンの終了時にグラスホッパーからの退団が発表された川辺は、イングランドでのプレーが期待されたものの、ベルギー1部スタンダール・リエージュへの完全移籍が発表された。スイスでの2シーズンはフル稼働で、ゴール数も7ゴール、9ゴールと少なくなかった。そうしたなかで、プレミアリーグでのプレーが実現しなかった経緯を川辺は説明してくれた。 「スイスとプレミアリーグの間にサッカーのレベルの差はあるし、誰が見てもプレミアリーグが世界最高峰。そこでプレーする、契約をするのはすごく難しいことだと感じた。スイスで結果は出したけど、ウルブスには化け物と言われる選手がたくさんいた。自分の判断というよりはウルブスの判断で、自分の実力が足りなかったのが一番だと思うけど、それプラスでビジネスという側面も向こうにはすごくある。実力が足りなかったのとプラスとしてスイスでの活躍によって、ウルブスとしては(完全移籍で)買ってもある程度の金額で売れるだろうと見込めていたと思う。どっちに転んでもというのはあったと思うけど、自分としては実力が足りなかったと。 プレミアでプレーするのはヨーロッパでプレーする選手、若い日本人選手にも目標だと思うけど、これだけ日本人が何人かしかいけていないという意味でも相当なレベルにあると思う。フィジカルや頭の部分、メンタリティーでも全ての面でトップレベルにある。もちろん、行けなかったのは悔しいけど、自分の力がまだまだ足りないとも感じたし、ほかのチームに行くとなっても、そこで頑張って少しでも近づきたいという思いだった」 そのような過程を経て加入したリエージュもベルギーの名門であり、「スイスにいた時より2段階も3段階もレベルの高いチームだと練習で感じた。いる選手を見ても、リーグの上位を狙えるチームだと感じていた。環境、スタジアム、ファン、すべてがベルギーの中ではトップレベルだった」と話す。そのなかで、川辺はチームの中心選手として1シーズンをフル稼働した。