<でっかい夢・’21センバツ大崎>選手の横顔/4 秋山章一郎左翼手/池田晃弥中堅手 /長崎
◇きつくても常に先頭に 秋山章一郎左翼手(2年) 主将として「どんなにきつくても常に先頭に立つ」ことを肝に銘じ、チームをまとめる。冬場の厳しい走り込みでも集団をリードし、疲れて取り残されそうな仲間がいれば、自分のベルトをつかませて引っ張った。 寮生活でも「他人がしたがらないことをする」をモットーに、トイレ掃除を毎日欠かさない。「汚い所をきれいにすると気持ちがリセットできる。少しは運もついてくると思って」とはにかむ。 佐世保実の選手だった兄蓮太さん(現・崇城大4年)に勧められ、中1で野球を始め、大崎に進学。今でも蓮太さんからたびたび助言を受けており、守備範囲の広さと堅実な打撃は兄ゆずり。「甲子園で勝って、家族の期待にも応えたい」 ◇力強い打撃と広い守備 池田晃弥(こうや)中堅手(2年) 180センチの長身を生かした力強い打撃と守備範囲の広さが強み。1年生の時はけがが多く「辞めたい」とまで思ったが、ひたむきに練習し、昨秋ベンチ入りを果たした。 「ふがいない結果だった」と振り返るのは昨秋の九州大会。安打は4試合で1本だけ。四球や敵失に乗じて意地の出塁を見せ、得点には絡んだものの「1番打者として責任を果たせなかった」。 球を捉えるポイントを再確認するため、冬場の練習ではスタンドに置いた球を打つ「置きティー」を繰り返した。その結果、最近の紅白戦では打率が大幅にアップし、「感覚が戻ってきた」と手応えをつかんだ。「甲子園では確実に出塁してチームの役に立ちたい」と活躍を誓う。 〔長崎版〕