『光る君へ』への期待を表した2年前の記事を再掲。答え合わせはどうなった?【光る君へ 満喫リポート】答え合わせ編
陰陽師の安倍晴明にも活躍してほしい!
I:さて、陰陽師として著名な安倍晴明も『光る君へ』の同時代人。道長の日記『御堂関白記』にも登場します。道長の犬とのエピソードもあったりしますね。 A:年齢的には、道長と晴明は45歳も離れていますから。仮に『光る君へ』に登場するにしても、映画『陰陽師』の佇まいとは異なる晴明になると思われます。晴明が84歳で亡くなった時、道長は39歳ですからね。それでも、この時代のスターともいえる存在です。なんらかの形で登場してほしいですね。 I:私は、まひろ(紫式部)と晴明が面識のある設定でもぜんぜんOKですけどね。いやむしろふたりの絡みに期待しちゃいます(笑)。 A:何事も陰陽師などに伺いを立てるのが平安時代。物の怪の存在を信じ、物忌、かたたがえなど今では迷信といわれるものが絶対でした。呪詛を駆使して政敵を除外しようと試みるのも当たり前の時代です。現代的な感覚ではコントのようですが、それが「平安の常識」。そうしたこともどう描かれるのか気になりますね。 I:どんどん楽しみが増えていきますね。
源頼光に源頼信。清和源氏の先祖たちが跋扈した時代
I:大河ドラマの醍醐味のひとつが合戦シーンというファンも多いかと思います。紫式部が主人公ということで、合戦シーンなど皆無なのでは? としょんぼりしている方もいるのではないでしょうか。 A:しょんぼりですか(笑)? 私は『鎌倉殿の13人』の源頼朝の先祖が登場するものと期待していますから「しょんぼり無用」ですよ。藤原道長と縁が深かったのが源頼光、頼信の兄弟。頼光の子孫が以仁王の令旨を奉じて挙兵した頼政。頼信の子孫が頼朝になります。 I:頼光、頼信ともに道長の信頼が厚かったようですし、各地の受領を歴任する中で蓄えた財から多額の進物を道長らに贈ったみたいですね。 A:有名な酒呑童子の物語は、都から子供や貴族の娘がさらわれる事件が頻発していた際に、安倍晴明が「大江山の鬼」が原因と見立て、源頼光らが退治に向かったというものです。鬼とは何かという問題もありますが、頼光は土蜘蛛とも戦ったともいわれますから、そうしたシーンを派手に豪快に描いてほしいです。「まさかりかついだ金太郎~」のモデル坂田金時(公時)も出てきたら盛り上がりますね。 I:頼光は後一条天皇が即位した際には昇殿も許されたそうですから、道長とはかなり近い存在だったんでしょうね。私は、ミスマッチ的なもののふ(武士)と紫式部の絡みが出てこないかなあと希望します。