BYD、メルセデス・ベンツとの中国合弁100%出資に-13年連携に幕
(ブルームバーグ): 中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)はドイツのメルセデス・ベンツグループと運営していた中国合弁、深圳騰勢新能源汽車の残る株式を取得し、100%出資に切り替えた。世界最大の自動車市場である中国へのエクスポージャーを減らす外資系メーカーが増えている。
16日遅く発表された資料によると、BYDは高級EVブランド「騰勢」を販売する騰勢新能源の未保有分10%を取得した。取引額は開示されていない。中国在勤のメルセデス・ベンツ担当者はコメントを控えた。
欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は中国製EVに最大36.3%の追加関税を導入する方向で動いている。中国と欧州の貿易摩擦が高まっているタイミングで、13年にわたるパートナーシップが終了した。今回の関税案に関するEU加盟国の採決が来週に予定されている。
騰勢新能源は2011年に折半出資で設立されたものの、販売が振るわず、21年にメルセデス・ベンツ(当時はダイムラー)が出資比率を10%に引き下げていた。
原題:BYD Moves to Full Control of Mercedes-Benz Venture in China(抜粋)
--取材協力:Chunying Zhang.
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Linda Lew