「胸に突き刺さるポスト」 “右手”がない野良ねこを発見 保護を知らせる投稿に感動の声
雪が降るなか、食べ物を探してさまようねこ。そんなねこに手を差し伸べたという投稿が、X(ツイッター)で話題になっています。助けたい思いが届き、保護に成功したそうですが、ねこはその後、どうなったのでしょうか。投稿者さんに詳しいお話を伺いました。 【写真】「幸せになるんだよ」 雪の中で発見した野良ねこ 保護されてきれいになった姿 実際の投稿 ◇ ◇ ◇
降り積もる雪の中に現れたねこ
「職場の近くに今年4匹目の迷いねこ ホウレン草の袋、くわえていたけど」 そんな書き出しの投稿に添えられた写真。そこには、降り積もった雪の上で、鋭い視線を送るねこが写っています。そのそばには、袋に入ったホウレン草が。 ホウレン草が、ねこにとって消化があまり良くないものという認識があった投稿者さん。厳しい寒さのなか、食べ物を確保して飢えをしのごうとする姿を見て、「なんとかしてあげたい」と胸を痛めたそうです。 数日後、投稿者さんは無事にねこを保護。それを報告する投稿には、ねこには右手がなかったという追加情報もありました。 「ひとまず病院で検査と治療をしています。検査後、異常がなければ去勢をして里親さんを探しますが、見つからなければこのまま、家族に迎えようと思います。たくさんの方々からの応援や励まし、本当にありがとうございました」 投稿者さんの決意と感謝を綴った投稿には、約9000件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「寒いなかいっぱい頑張ったね とてもいい出会いがあって本当に良かったです」「良かった……本当に良かった 胸に突き刺さるポストで涙が出ました つらかったよね」「右手がない! つらかったね これからは、うんと幸せになってね!」など、ねこの幸せを願う声がたくさん寄せられています。
検査結果は異常なし 里親探しのめども
投稿者さんに保護するまでの様子を詳しくお聞きしました。それによると、最初に見かけたとき、投稿者さんが近づこうとすると、ねこはホウレン草の袋をくわえて逃げてしまったそうです。 その様子から人に慣れていないように感じた投稿者さんは、捕獲器をいきなり使うことはせず、断熱材と湯たんぽを入れた箱にごはんを入れて、設置することに。 すると、ねこはすぐにごはんを食べにきたそうで、タイミングを見計らって保護することに成功しました。 こうして右足の治療と検査のため、しばらくの間、投稿者さんのおうちで安静にすることに。その後、検査結果は異常なしで、去勢手術も完了。 里親探しにもめどがつき、ねこは新しい生活をスタートさせるそうでうす。「幸せになるんだよ」と、投稿者さんはエールを送ります。
今年4匹のねこを保護
投稿者さんは“ねこ愛”にあふれ、今回保護したねこ以外に、今年は3匹の迷いねこの保護を行いました。うち1匹は、残念ながら虹の橋を渡ってしまいましたが、ほかの2匹は里親さんのもとで元気に暮らしています。 ねこの保護活動に勤しむ投稿者さんですが、おうちには「キラ」くんと「ししゃも」くんという、かわいい2匹のねこがいるそうです。愛情をたっぷり注ぎ、幸せいっぱいの日々を送っています。 外には、過酷な環境で必死に生きようとしているねこがたくさんいます。1匹でも多くのねこが優しい人とめぐり合い、幸せに暮らせることを願わずにはいられません。 ○取材協力:今夜が山田(@grugrugru55)さん
Hint-Pot編集部