あがり症の人は「立ち方」を変えてみる…ハーバード大の研究で判明した緊張がスッと消える"魔法のポーズ"
大事なプレゼンで緊張しないための方法はあるのだろうか。コンサルタントの三浦将さんの書籍『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』(クロスメディア・パブリッシング)より、「強メンタルになれる習慣」をお届けする――。 【この記事の画像を見る】 ■「上を向け」監督の言葉は理に適っている スポーツの試合で、接戦の末、惜しくも敗れうなだれる選手たちに、監督のみなさんがよく伝えるメッセージがあります。 「上を向け、お前たちはしっかり戦ったんだ! 堂々と胸を張って上を向け!」。 とても感動的なシーンです。 実はこのシーンで、監督たちはかなり理に適ったことをやっています。善戦をしたとはいえ、結果的には負けてしまったのが事実。うなだれ、下を向きがちになるのは当然のことです。 すると当然、気持ちも落ち込んでくる。知らず知らずのうちに、負けた原因を探すモードになり、その原因と自分との関わりを認識し、責任を感じ、さらに落ち込む。こんなパターンになる人は、結構多いのではないかと思います。 ■下を向いていると自分を讃える気持ちになりにくい 選手たちはこの試合に向けて一生懸命練習してきました。パーフェクトではなかったかもしれないけれど、試合でも培ってきたことを発揮しました。そんな自分を誇りに思っていいはずです。 負けたとはいえ、ここまできた努力を自分で讃えてあげていいはずです。 そんな時、下を向いていると、なかなか自分を讃えるような気持ちにはなりにくい。 そう、これは姿勢の問題なのです。
■生理学的に証明されている これは生理学的に証明されていることですが、姿勢が気持ちをつくるのです。 だから、監督たちの「胸を張って上を向け!」は、選手たちががんばってきた自分を讃え、誇りに思うことをしっかりと促す言葉なのです。 実際にやってみましょう。視線を下に向けて、猫背になりながらちょっと落ち込んだ気持ちになってみてください。自然に落ち込んだ気持ちになりますよね? 次に、胸を張って、視線を上げて、やや上を見ながら落ち込んだ気持ちになってみてください。どうでしょうか? 今度は先ほどとは感覚が違うのではないでしょうか? この姿勢では、なかなか落ち込んだ気持ちになりにくいですよね? ■姿勢は心の状態に大きな影響を及ぼす では、今度は逆に、視線を下に向けて、猫背になりながら、しっかりと喜び、清々しい気持ちを感じてみてください。 これもきっと難しいはずです。 これを、胸を張って、視線を上げて、やや上を見ながらやるとどうでしょうか? 自然と全身に清々しさが溢れてくるのがわかると思います。 そう、姿勢は心の状態に大きな影響を及ぼすのです。