「神様の作ったゲーム」を楽しもう!銀河のグループ分けや小惑星探し。ネットを通じて盛り上がる市民天文学
以前は、市民が参加する天文学というと、天文好きの人たちが自分の望遠鏡で新しい天体を見つける活動が主流だった。現在も小惑星や彗星、超新星の発見で活躍している人はいて、新たな天体を見つけたら研究者に情報を共有して研究が進むケースもある。一方で、自ら望遠鏡をそろえて新たに参加するには敷居が高いようにも感じてしまう。インターネットやウェブアプリケーションの登場が状況を大きく変えた。そして「市民天文学」という言葉も定着してきた。 「敷居が高いと、天文学のコミュニティーに参入する人は少なくなってしまう、間口を広めるにはどうしたらいいかなと思っていた」と浦川さんはCOIASを始めるに至った思いを語る。「使うのは本物の観測データ。でも誰でも簡単に参加できて、一般の人にも天文学の面白さを広められるようにしたかった」。自分の発見から画期的な研究成果が生まれたら一生の自慢話にもなる。「楽しんでもらえて、天文学や研究への理解者が増えていくのはとても重要なことだと思います」