元ラウェイ王者の渡慶次幸平が旗揚げ戦のメインで失神KO勝ち。打撃ありの競技からの引退を表明【ROMAN】
ミャンマーラウェイの元王者・渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)が「ROMAN(ローマン、Roots of Martial Arts Network)」の旗揚げ戦「ROMAN ONE」(10月14日、都内某所)のメインイベントでウィル・チョープ(The Kill Team)と対戦し、KO勝ちを収めた。渡慶次は試合後のマイクで打撃ありの競技からの引退を正式に発表した。 「ROMAN」は「総合格闘技発祥の国である日本へ再び格闘技の本流を取り戻す」という理念を掲げた新たな格闘技団体。渡慶次は素手で金的、頭突き、グラウンドや指関節まで認められたかつてのバーリトゥードに近い過激な「R.O.M.A.RULES」の試合に臨んだ。 試合は時間無制限でカード発表会見の際には「もしかしたらファーストコンタクトですごい打撃が当たって終わるかもしれない」と言いつつアントニオ猪木vsマサ斎藤戦を挙げ「1日でも2日でも3日でも戦う」覚悟も見せていた渡慶次。
サウスポーの渡慶次とオーソドックスの構えのチョープ。圧をかけるのは渡慶次。互いに前手で距離を探る。チョープが右ミドルも、あえて二の手はなし。渡慶次は左インロー。圧をかけるのは渡慶次。チョープは右ミドルも渡慶次はキャッチ。渡慶次は左インロー。チョープは左ジャブも渡慶次はいなす。チョープが圧をかけると渡慶次は下がってケージを背にするが、カウンターで左フック。そして続く右フックでチョープは立ったまま失神。追撃の右ストレートでダウンしたチョープに追撃のパウンドを落としたところでレフェリーが試合を止めた。 倒れた際に意識を取り戻したチョープは立ち上がりファイティングポーズを取るが、レフェリーに止められ試合が終わったことに気づいたようで、意識を完全に飛ばされていた。
試合後のマイクで渡慶次は「怖いものはうちの嫁だけなんですけど。今日も全然怖くはなくて。マンガじゃないけど、この一戦が決まって、より死を意識する毎日を送っていて。素手で殴られたらどうなるんだろうなという。その中で怖さだけが出てこなくて。なんか刃牙じゃないけど“道を極めたな”ってすごい感じました」と語った。 渡慶次はセコンドに就いていたパラエストラ吉祥寺で柔術を教える高谷聡氏を招き入れると「僕、今、茶帯なんですけど。今日は見ての通り打撃しかしていないんですが、あれだけ組み技の強い選手にいかにして勝つかというところがやっぱり柔術であり、バーリトゥードであり、格闘技だと思うので、保留でもいいので、どうでしょうか?」と黒帯認定を打診。 高谷氏は「バーリトゥードの強さは柔術の強さだと僕は思っているので、黒帯を内定ということにしたい」と応じた。
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