サードパーティCookie廃止、アドテク7社の率直な感想
記事のポイント GoogleがChromeユーザーの1%を対象にサードパーティCookieを無効化し始め、これがデジタル広告業界に大きな変化をもたらす段階に入った。 広告業界の幹部は、プライバシーに関する規制や消費者の態度の変化に対応し、新たなデータ識別子や広告手法の必要性を指摘。 広告主はファーストパーティデータやサーバー間トラッキングなど、Cookie以外の代替手段への移行を模索している。 CookieなきChromeの実現へのカウントダウンが始まった。GoogleはChromeユーザーの1%を対象に、サードパーティCookieを無効化した。影響が及ぶのは、全世界32億2000万人のユーザーのうち3200万人だ。Googleにとっては小さな一歩だが、デジタル広告業界にとっては未知への大いなる跳躍となる。 DIGIDAYは広告業界の幹部社員に、最新の変化に対する忌憚なき意見を語ってもらった。
ついにGoogleがCookieの段階的廃止に着手
このプロセスはあまりに長く先延ばしされてきたが、ついに始まる時が来た。サンプリング方式により、テストに参加するすべての人々がサポートされている広告ユースケースと結果を、統計的に確かな方法で評価することができる。しかし、極めて重要なユースケースが抜け落ちているため、結果としてサンドボックスがプログラマティック広告の今後の包括的アプローチになることは想像しにくい。──ヨヘン・シュロッサー氏、アドテクベンダー、アドフォーム(Adform)最高技術責任者
広告のCookie依存からの転換は不可避
現実を見れば、たとえなんらかの理由でCookie廃止のスケジュールが(さらに)遅れたとしても、広告主がこのタイプのデータ識別子に頼って顧客を理解することはもはや不可能という事実に変わりはない。こうした動きが今年であろうと来年であろうと、プライバシーの課題は出てくる。プライバシーに関する規制と消費者の態度の変化について、マーケターは長期的に、真剣に考えなくてはならない。これが新たな現実であり、上級マーケターにオーディエンスについて包括的に考え、これから足を踏み入れようとしている新たな消費環境を見定める備えがあるなら、より効率的なものにもなり得るはずだ。──スティーブ・バグダサリアン氏、測定企業コムスコア(ComScore)最高商務責任者