サードパーティCookie廃止、アドテク7社の率直な感想
市場に蔓延する混乱
GoogleがCookieの終焉を(誇張ではなく)何年も前から予告してきたのは周知の事実だ。にもかかわらず、驚くべきことに、デジタル広告業界のかなりの部分が廃止に対して準備不足であるようだ。理由ははっきりしないが、効果的な代替トラッキング手段をめぐる混乱が、言い訳の定番になっているようだ。 プライバシーサンドボックスは、サードパーティCookieの後継のキャンペーン測定ソリューションを求める広告主にとって選択肢のひとつだが、その他のプライバシーを重視したソリューションも台頭するだろう。EU一般データ保護規則(GDPR)施行後の世界で発展してきたブランドメトリクス(Brand Metrics)は、2018年以来、ファーストパーティCookieやログインユーザーといった手法によるキャンペーンの効果測定に力を入れ、ポストCookieの世界の幕開けを前に、価値ある知見を積み重ねてきた。──ショーン・アダムズ氏、分析企業ブランドメトリクス最高マーケティング責任者
専門家に不足はない
我々の推定では、市場の60~70%は「Cookieアルマゲドン」への備えができている。Googleからの予告がなかったわけではないし、業界はCookieの段階的廃止に備え、時間をかけて計画と検証を行ってきた。 Cookieの終焉に関して、プレシソ(Preiciso)の現在のアプローチは、中立的なスタンスでクライアントの意向に沿って進めるというものだ。完全に選択肢が消えるまでサードパーティCookieを利用したいというクライアントには、そのためのサポートを提供する。だが、ファーストパーティデータだけに絞る転換を進めたい場合も、我々にはその用意がある。 我々はすでにサーバー間トラッキングによるサポートを提供している。このアプローチでは、トラッキングツールはユーザーのブラウザから直接データを収集するのではなく、別のサーバーから転送されるため、Cookieの使用を回避できる。──ピエロ・パボン氏、DSP(デマンドサイドプラットフォーム)プレシソCEO