「運が悪い時期」に取った方がいい行動
人生には運がいい時もあれば、当然、悪い時もあります。どうにも物事が上手くいかないと感じた時、どのように対処すべきなのでしょうか? 中島輝さんの書籍『ホントのあなたは絶対に運がいい!』より紹介します。 人間関係が良くなる8か条 ※本稿は、中島輝著『ホントのあなたは絶対に運がいい!』(扶桑社)を一部抜粋・編集したものです。
失敗の数を数えていこう
自分の得意技を発揮できる場を見つけることは、自信と勇気と自立を育むために非常に重要です。そして人生には表裏一体の側面があり、成功と失敗は切り離せない関係にあることを理解することが大切です。 太極図のように、失敗があるからこそ成功が輝くのです。 太極図とは陰と陽を表現したものです。失敗はいわば「陰」に当てはまります。物事はすべて陰からスタートし、「陰」がないと「陽」、つまり成功もないのです。そして陽の中にも陰があり、その陰の中にもまた陽があるというわけです。この考え方を持っている人は、自分に対して強い自信を持てるでしょう。 一般的に「成功には失敗がつきもの」と言われますが、私は「失敗が成功を育む」と考えています。多くの人は成功にばかり目を向けがちですが、実際には失敗の数を数え、その積み重ねが成功へとつながることを知っておくと、心が楽になります。 成功を過度に求めると、失敗が恐れの対象になりますが、失敗があるからこそ成功が生まれるのだと理解すれば、未来に対して希望を持つことができます。 私は「自己肯定感基金」を設立するという目標があり、そのために100万部のベストセラーを達成したいと考えています。これは、ただの夢ではなく、実現に向けた強い意志と計画に基づいています。 また、社会の文化的催眠状態、つまり「土日が休みであるべき」といった固定概念からも解放される必要があると思っています。社会の枠組みにとらわれず、自分自身の道を切り開く覚悟を持つことが、自信を持つための鍵になるでしょう。 人生は与えられるものではなく、自分自身で創り出すものです。このように考えることで、自信を持って未来に向かって進むことができるのではないでしょうか。私は同世代である身として中高年の方に対して「もったいない」と感じるのは、多くの人がその可能性を見逃しているからです。 どん底を経験したからこそ、もっと積極的に夢や時間を作り出していくことが重要だと考えています。夢や時間は作るものであり、表裏一体の法則を理解すると人生が楽になるでしょう。 たとえば、喜びがあれば悲しみもあり、成功があれば失敗もある。これらは互いに切り離せない関係にあります。この法則を知ると、自分のなかにある嫉妬心や羨望の気持ちが、実は自分がそうなりたいと望んでいる部分から来ていることに気づくでしょう。 私自身も家族を持ちたかったと思っています。家族の経験がほとんどないからこそ、幸せそうな家族ばかりが目に入り、嫉妬心を感じることがありました。 しかし、それは自分がその状況を望んでいるからこその感情であり、受け入れて認めることで、自分自身を愛し、大切にすることにつながります。その感情を認めてあげれば、不思議とどうでもよくなってくるものです。家族が自分にとって本当に必要なのか、それとも私にとって仕事や夢の実現よりも優先されるべきものなのか。 そうしたことと正直に向き合うことで、ムダに引きずることなく、自分に優しく接することができるようになります。「楽」に生きるとは楽しいこともそうですが、心の負担をなくして生きることでも得られます。あなたも世間の目や他人と比べるのは全部やめて軽やかに生きていいのです。それも、運が良くなる秘訣です。