「運が悪い時期」に取った方がいい行動
運が悪いときはほっておく
私は、運がいいなと思うときには、ものすごく大きな勝負に出ます。悪いなと思うときは、「見ざる聞かざる言わざる」で何も動きません。つまり自分が今、どの辺りにいるのかというのを見極めながら動いているのです。 運が上向きのときは動くのです。 たとえば、世界の情勢や人口動態などを見ていき、「やっぱりこっちだな」とリサーチをして投資したり行動していく。これはお金やビジネスに関する話だけではありません。人生の流れにおいてもそう動いています。 運が下向きのときや、停滞しているように感じるときは動かずに、引きずられたり引っ張られないように、ほとんど見て見ぬ振りをしてしまいます。ネガティブな批評があったとしても、受け止めて反省したあとは前を向くだけで、「以上!」と行動します。 なぜなら、そのタイミングは違うことを考えるチャンスだからです。下向きのときは、ほかのことを準備する時間なのです。 占いでは、人生の運気の流れを春夏秋冬でたとえることがあると聞きます。うまくいく時期があったり、どんどん動く時期があったり、下がっていく時期があったり、それぞれ、そのときに何をどれだけできるか。 東洋の占いは、すべてに「死と再生」という意味が含まれています。なくなって新しいものが生まれるという繰り返し。 西洋の占いは、宇宙が土台で、森羅万象でたとえます。宇宙は「破壊と創造」の象徴です。ビッグバンで破壊されて新しいものが作られる。死や破壊というネガティブなことも、すべて新しいこと、創造につながっているのです。 運がいい人は、「死と再生」「破壊と創造」を潜在的にも顕在的にも自分の人生に取り込むことが上手な人です。運が悪いときでも、その後に必ず再生・創造となる幸運のときがやってくると考えられるくらい、自己肯定感を高く持って生きているからです。 運を持っている人は、そのタイミングを読む感覚と知性が優れているのです。だからこそ成功している多くの経営者やスポーツ選手も、指針を得るために占いに行くのです。 それは、占いによって決めてもらうのではなく、今後の動きはどうなっていくのかという指針の確認をしたり、今後の方向性の見定めをするのです。彼らは占いの知識がなくても、その感覚を心でわかっています。占いの結果を聞いて、「じゃあ今は種まき期だ」とか、「今は何が起こっても行動したほうがいい」と受け入れるのです。 一生安定を求めるのは不可能です。この森羅万象のなかで、絶対に安定はありません。無理なことを求めるというのは、つらいこと。無理だとわかったうえで、どううまく生きていくかということを自分で考えたほうが楽しいはずです。苦しんだり悩んだりするのが人間ではなく、苦しんだり悩んだりできるからこそ人間なのです。