ANA、羽田の上級会員カウンター12月刷新 PC・液体物出さず保安検査
全日本空輸(ANA/NH)は11月21日、羽田空港国内線の上級会員向けチェックインカウンターを12月から順次リニューアルオープンすると発表した。保安検査では、パソコンや液体物を手荷物から取り出す必要がなくなるほか、カウンターも増設する。 【画像】ANAがリニューアルする上級会員向けカウンター リニューアルするのは、ANAのマイル制度「ANAマイレージクラブ(AMC)」の最上位ステータス「ダイヤモンドサービス」会員向けの「ANAスイートチェックイン(ANA SUITE CHECK-IN)」と、AMC上級会員やプレミアムクラス利用者向けの「ANAプレミアムチェックイン(ANA PREMIUM CHECK-IN)」で計3カ所。羽田第2ターミナル南側にあるスイートチェックインが12月2日、北側のプレミアムチェックインが18日にリニューアルオープンし、残る南側のプレミアムチェックインは2025年夏を予定している。 保安検査には、複数の乗客が検査レーンを同時に利用できる「スマートレーン」を導入。パソコンや液体物の取り出しが不要になる。羽田の第2ターミナルは、一般の保安検査場には2019年10月からスマートレーンが順次導入されており、パソコンなどが取り出し不要な検査に切り替わっている。今回のリニューアルで、上級会員向けも同様になる。 スイートチェックインは、ユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統技術の一つ、左官壁を採用。カウンターを3台増設して計6台にする。プレミアムチェックインには、デジタルサイネージを新設し、保安検査場への誘導やラウンジの混雑状況などの情報提供を予定している。 羽田の第2ターミナルは2004年12月1日に本館がオープンし、今年で20周年を迎える。2018年12月10日に供用開始となった本館北側のサテライト施設とは、2025年3月ごろに結ばれ、徒歩で移動できるようになる。
Tadayuki YOSHIKAWA