トランプ次期米大統領、夏時間の廃止目指す-「不便」と批判
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領は13日、夏時間を廃止したいとの考えを明らかにした。半年に一度の時間変更を「不便」で、国家にとって「負担」だと批判した。
トランプ氏は「デーライト・セービング・タイム(夏時間)を廃止するため共和党は全力を尽くす」と自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿。「夏時間は不便で、国家にとって非常に負担がかかる」と指摘した。
夏時間は夏場に時計の針を1時間進め、長い日照時間を有効活用する制度。トランプ氏は2019年には「夏時間の恒久化はOK」との投稿もしていた。
時間制度の変更を巡る問題の一つは、夏時間を廃止するのか、それとも恒久化するのかを議会が決定しなければならないことだ。トランプ氏が国務長官に指名したフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員は恒久化を推進している。
トランプ次期政権で政府支出削減や官僚主義解消を目指す新組織「政府効率化省(DOGE)」を共同で率いるテスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏とバイオテクノロジー起業家のビベック・ラマスワミ氏も注目しており、マスク氏は先月、「国民はわずらわしい時間変更を廃止したいと思っているようだ」とX(旧ツイッター)に投稿。
ラマスワミ氏は「非効率的で、簡単に変更できる」とコメントした。
原題:Trump Vows to Eliminate ‘Inconvenient’ Daylight Saving Time (抜粋)
--取材協力:Lu Wang.
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Denitsa Tsekova, Isabelle Lee