年齢を重ねると“鼻の下”が伸びるのはなぜ? 人中を短く見せるメイクのコツは?
鼻の下から上唇にかけての人中(じんちゅう)は、ほんの数ミリ伸びるだけで一気に老け見えしてしまう要注意パーツ。そもそもなぜ歳を取ると人中が伸びるのか、皮膚科医の先生が解説。さらに、ヘア&メイクアップアーティストによる40代にもおすすめの人中短縮メイクをお届け。見た目年齢マイナス5歳も叶う、美容整形要らずの若見えを叶えよう! 【写真】人中短縮メイクのBEFORE/AFTER
人中とは? 鼻の下が伸びるのはなぜ?
教えていただいたのは… アオハルクリニック院長 小柳衣吏子先生 皮膚科医。皮膚と顔筋のプロフェッショナル。先端のマシンを使った美容医療や、繊細な注射テクニックによるフェイスデザインに定評あり。
そもそもなぜ鼻の下に溝がついているのか、どうして年齢を重ねるとここが伸びてしまうのか? 皮膚科医の先生に、解剖学的見地から解説してもらいました。 「人中とは、鼻の下から上唇の山にかけて伸びる溝部分のこと。ヒトが受精卵からどんどん細胞分裂して、顔かたちをつくるときにできる発達の名残です。だいたい50歳ぐらいを過ぎると、骨が縮んだり肌が弾力を失ったりするため、いろんな部分が重力に負けて変形します。たとえば目の穴や鼻の穴は広くなるし、鼻自体も横に広がってしまいます。人中もそのひとつ。鼻の下は骨の支えがありますが、そこから先は支えがなくて浮いた状態。なので皮膚がハリを失うと、重力に従って下垂し、伸びてしまうのです」(小柳衣吏子先生)
プロが解説! 人中を短く見せるメイクのコツ
教えていただいたのは… ヘア&メイクアップアーティスト 栗原里美さん ThreePEACE所属。テレビやドラマ、雑誌などで活躍。韓国アーティストのメイクを手がけたこともあり、韓国コスメに詳しい。エイジングに対応したメイクのほか、ポップな色をおしゃれに取り入れるトレンドメイクも得意。
1. 陰影を操る 2. 物理的に人中を短縮する 栗原さんによると、人中を短縮して見せるメイクのコツはふたつ。「ひとつめは、陰影を操ること。鼻の下や唇の上には影をつけて横方向を強調。逆にほうれい線やマリオネットラインの影は光でトバして、縦方向の印象を薄くします。こうすると、人中を短くしつつ顔の縦方向がキュッと縮んで見えるのです」(栗原里美さん、以下同) ふたつめは、唇の形を操ること。「上唇のラインをオーバーに描くことで、物理的に人中を短縮します。このとき年齢に応じて使うアイテムを変えることが、よりナチュラルに仕上げるポイントに」
撮影/向山裕信〈cheekone〉 ヘア&メイク/栗原里美 スタイリスト/金山礼子 モデル/佐藤さき(マキアビューティズ) 取材・文/風間裕美子 構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE) ※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。