神戸がJ1連覇&2冠できた訳 大迫勇也が感謝…「昨季よりも多かった」我慢の時間
ホーム最終節で湘南に勝利し連覇達成
ヴィッセル神戸は12月8日に行われた、J1リーグ最終節で湘南ベルマーレと対戦。3-0の快勝を収めて、J1連覇を達成したなか、エースFW大迫勇也が試合後の取材で優勝できた大きな要因について言及した。 【動画】試合終盤にドラマ VAR覆り弾、大逆転PK獲得…J1優勝&残留争い占った“判定”シーン 勝てば優勝が決まるなか、神戸はホームに湘南を迎え撃った。神戸が優位に進めると前半26分に右サイドから武藤嘉紀が頭で合わせ、最後はFW宮代大聖がこぼれ球を押し込んで先制。さらに同43分に武藤、後半にもMF扇原貴宏がミドル弾を叩き込み、3-0と快勝を収めて、見事連覇を果たした。 昨季J1を制したチームで22得点を決め、MVP、得点王、ベストイレブンと個人賞を総なめにした大迫は今季11得点9アシストと昨季よりは得点が減ったものの、チームの優勝に大きく貢献した。 新加入FW宮代の加入や、武藤が得点力を上げたことにより「どこからでも点が取れるチームができたかなと思います。ただ僕らが結果を出せるように、うしろの選手たちが素晴らしい活躍をしてくれたので、今シーズンは1番大きかった」と、前線ではなく、うしろの支えがあったからこそだと言及している。 「僕が思うに、今季苦しい試合でうしろが失点しなかったのが優勝した要因かなと思う。我慢する時間が昨季よりも多かったと思うけど、その中で0に抑えてくれたから勝ちにつなげることができた試合が多かったかなと思います」と連覇を達成できた理由に触れ、「僕ら自身余裕で勝てた試合が全然なかったけど、一つ一つ乗り越えてきたのでもっと圧倒できるようなサッカーをしたい」と来季に向けても意気込んだ。 昨季は34試合60得点29失点、今季は38試合で61得点36失点と試合数に差はあるものの、昨季と得点はほぼ変わらず、失点も増えたなかでも連覇を達成できた要因には、対策をされて崩し切る前に崩れない自陣の守りがあったからこそと大迫は語った。DF山川哲史とDFマテウス・トゥーレルの2CBは圧巻の存在感を放っており、山川は試合後のセレモニーで今季キャプテンのMF山口蛍から来季のキャプテンに指名されたが、神戸下部組織から大学を経てカムバックした27歳生え抜きCBに来季も注目が集まる。
FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi