女性会社員が突如仕事を辞め“ソロキャンプにハマった”ワケ。熊に襲われないように「車中泊」したことも
熊に襲われないように車の中で寝たことも
――自然の中ではいろいろなトラブルがありそうですね。 まるみ:夏に思ったより暑くて熱中症になったり、冬は思ったより寒くなって風邪をひきそうになったり……。気温や天候に左右されること多いですね。数ヶ月前にレビュー動画を撮りにいった時に熱中症になってしまったのですが、行く場所に気をつけないといけないなって改めて思いましたね。 それと動物の恐怖もあります。去年の夏に岐阜のキャンプ場に行ったのですが、受付で「一週間前に子熊を見ました」って言われて熊鈴を渡されたんです。怖いなと思いつつも夕方まぐらいまでは全然平気だったのですが、真っ暗になるとやっぱり少しのガサっという音が怖かったりとか。子熊がいるってことは親熊もいるはずなので。 ――まるみさん以外、誰もいなかったんですか? まるみ:私のほかに2組の男性のソロキャンパーの方たちがいたのですが、お二人ともけっこう離れた場所にいて、私が森に一番近い場所だったのでめちゃくちゃ怖かったですね……。怖すぎて、テントではなく車の中で寝ました。車内であれば、窓さえ割られなければと思うのですが、割られる可能性もなくはありません。割られちゃったら、もう諦めるしかないです。これは特別なケースですが、そうでなくてもけっこう体を張る場面は多いので、自宅に帰ってくる頃にはいつも疲れ果てていますね。
DIYは車検時に困らないよう配慮
――春や秋の方がキャンプに行く頻度は高いですか? まるみ:冬はよく行きます。ストーブや寝袋を持っていったり、かなり対策を万全にしていくので。夏は厳しいですね。暑いより寒い方が対策ができますし、まだ耐えられます。 ――車中泊はトヨタのシエンタでされていますよね? まるみ:まず車の運転がそれほど得意ではないので、できれば軽自動車より加速がしっかりしていて高速も安心して運転できる普通車がいいなと。加えて税金面も考慮したり、大きすぎる車は運転が難しいなとか……いろいろ考えたら、自分にベストなのはシエンタだなって思いました。 あと車の天井を木にしたり、すごいDIYしてる方っているじゃないですか。そういうのに憧れたりもするのですが、やっぱり車検の時とかによくわからないと困るなって思って。なので、私の場合はあくまで車内で手軽に快適に過ごすことを重視しています。シエンタは寝る所が少々斜めなので、そこをフラットに調整したり、テーブルを工夫してみたり……車から簡単に出し入れできるものは作ったりしていますけどね。 視聴者の方もそこまで本格的にできる人って少ないと思うんです。シエンタはもちろん、フラットになる似たような車に乗っている方の参考になればいいなと思っています。ギアもその辺のお店で手に入るものばかりです。 ――まるみさんにとってのキャンプの魅力とは? まるみ:自然の中でご飯を食べることがすごい幸せなんです。普段はほとんど料理をしませんし、簡単なものしか作らないのですが、外でご飯を食べる時は簡単なものでも美味しさが増しますよね。あとはちょっと大げさかもしれませんが、生きている実感があるんです。キャンプで泊まって次の日の朝起きた時に「よかった、生きてた」みたいな(笑)。それが感じられるのがキャンプですね。 <取材・文/浜田哲男> 【浜田哲男】 千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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