配当利回り4%の株にいきなり飛びつくのはNG…「高配当ランキング」を鵜呑みにすると危険なワケ
---------- 株を買って保有することで、その企業が利益の中から株主に分配する「配当金」によって利益を得る「配当株投資法」。この投資法を具体的に解説した著書『新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』が話題になっている配当太郎さんに、メディアでしばしば話題になる「高配当株ランキング」との正しい付き合い方を教えていただいた。 ---------- 【一覧を見る】運用資産1億円の投資家が保有する115銘柄を一挙公開…!
「高配当株」を買っても増配するとは限らない
配当株投資を始めると、多くの人が「高配当株」に興味を持ちます。 高配当株とは、一般的に年間配当利回りが4%を超える銘柄を指します。 書籍や雑誌、ウェブ上には、高配当株を謳った記事が氾濫していますから、「高配当株を買っておけば、増配によって配当金が増える」と考える人も多いでしょうが、必ずしも期待通りにはいかないものです。 高配当株を否定するつもりはありませんが、配当利回りが4%とか5%を超えるような高配当銘柄が、常に市場にあることに違和感を感じています。 業績が堅調で、1株益が上昇することで増配を実現している企業であれば、市場が放置するはずがなく、買いが入ることによって株価が上がり、配当利回りが下がることになります。 場合によっては、業績が悪化していて株価が下がっていても、配当金を減配せずに出すことによって、高利回りになっている銘柄が「高配当ランキング」に入っていることもありますから、高配当株を買いたいと思うのならば、次のような4つの観点で、事前にチェックをする必要があります。
【チェック(1)】配当性向が高いことで、利回りが良くなっていないか?
1株益が上昇していないにもかかわらず、1株配が高く、配当性向も高い場合は、近い将来に減配する可能性があります。 減配すると、株価が維持できたとしても、配当利回りも低下します。 多くの場合、株価も下落するという「二重苦」になりますから、その企業の還元策がなぜそうなっているのかを確認する必要があります。