「新500円玉」ってレアなんですか? いまだに見かけたことがないのですが、流通量が少ないのでしょうか? 銀行などで「交換」してもらえますか?
2024年7月3日より新しいお札(1万円、5千円、千円)が発行されます。その前に更新されたのは令和3年11月1日より発行された新500円玉です。複数の新しい偽造防止技術が用いられていますが、未だに手にしたことがない人や自販機や両替機で使えず不便な思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか? 500円玉は平成12年以来の新硬貨発行となりましたが、100円玉や50円玉は現在の硬貨が昭和40年代から、10円玉や5円玉、1円玉は昭和30年代から同じデザインのものが使用されています。 本記事では、新500円玉の発行量や新500円玉が欲しいときに銀行と交換可能かを解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
新500円玉の特徴は何?
新500円玉には複数の新偽造防止技術が用いられています。 1.2種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込む「クラッド技術」でできた円板を別の種類の金属でできたリングの中にはめ合わせる「バイカラー技術」を組み合わせた技術を用い、2.貨幣の側面に施されている斜めギザの一部(上下左右4か所)を他のギザと異なる形状に、3.微細文字として貨幣表面の縁に「JAPAN」(上下2か所)、「500YEN」(左右2か所)の文字が加工してあります。 また見る角度によって文字が見え隠れする潜像も新しくなっており、新500円玉を上から見たときに「500」の0の中に「JAPAN」の文字が、新500円玉を下から見ると0の中に「500YEN」が見えるようになっています。 もし新500円玉を手にする機会があれば、チェックしてみるのも面白いかもしれません。
新500円玉の発行量は?
令和3年より発行された新500円玉は3代目500円玉になります。初代の白銅貨幣は昭和57年から平成11年までで約29億枚、2代目のニッケル黄銅貨幣は平成12年から令和3年まで約73億枚発行されています。 3代目の新500円玉となるバイカラー・クラッド貨幣は、令和5年までに合計約8億枚が発行されていますが、まだまだ総量的には少ないと言えます。新500円玉の年間発行量は2代目のニッケル黄銅貨幣当時の発行量と比較して少ないわけではなく、むしろ少し多い程度です。 それではなぜ新500円玉を見かける機会が少ないのでしょうか?