審判・細川さん 県、7年ぶり派遣 /愛媛
<センバツ2019> 3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、県内から県高野連審判委員で宇和島漁協職員、細川敏秀さん(50)=宇和島市大浦=が審判委員として派遣されることが決まった。県からの派遣は7年ぶり。 ◇ 審判を務めて23年。「緊張すると思うが、普段通りの気持ちで臨みたい」と意気込んだ。 野球の原点は、幼いころ空き地で遊んだ「三角ベース」。小学3年から野球を始め、内野、外野に投手も経験。社会人でも趣味でソフトボールや軟式野球のチームに所属した。 転機は27歳。津島高野球部OB会であった審判募集に「僕、やってみます」。当初は常に球場全体を視野に入れるという感覚の違いに戸惑ったが、一つ一つの判断が試合を左右する責任の重さとトラブル無く終えられた時の達成感に魅了された。1年後には「どっちつかずになる」と選手をやめ、審判一本に。以来、高校、大学、社会人と幅広くジャッジしてきた。 座右の銘は「至誠通天」。高校時代は遠い夢だった甲子園を目標に年間80試合グラウンドに立ってきた。「きれいに、大きく、見えやすく」がモットーで、空き時間を見つけては鏡の前でジェスチャーを練習する。開幕まで3週間あまり。「地方の1回戦でも甲子園でも同じ気持ちで試合をみたい」と静かに責任をかみしめた。【遠藤龍】