佛教大が逆転勝ちで3年ぶりの神宮!西武ドラ2の強打者を封じる
佛教大(京滋大学)が大阪商業大(関西六大学)を下して、3年ぶり7回目の明治神宮大会出場を決めた。 【一覧】12球団 ドラフト指名全選手 鮮やかな逆転劇だった。1点を追う9回表、4番・岡野 翔海(4年=神戸国際大付)、5番・鳴坂 颯友(1年=京都成章)の連打などで一死満塁と一打逆転のチャンスを作る。 ここで打席に立つのは8番捕手の小谷 慈温(3年=花園)。「自分が決めたらヒーローだなと思いながら打席に立っていました」という小谷は1ストライクから外角のスライダーを弾き返し、打球は右翼手の頭上を越えていく。これが走者一掃の3点適時三塁打となり、この試合で始めてリードを奪った。 だが、3年連続の明治神宮大会出場を目指す大阪商業大も意地を見せ、二死一塁から途中出場の中山 優月(1年=智弁学園)の適時二塁打で1点差に迫る。 二死二塁と一打同点の場面で回ってきたのは西武からドラフト2位指名を受けた4番の渡部 聖弥(4年=広陵)。申告敬遠も考えられる場面だが、「ここで引いてもあまり良い結果が出ないと思ったので、勝負しようと思いました」とこの回からマウンドに上がった赤木 晴哉(3年=天理)は勝負を選んだ。 結果は1ボール1ストライクからスライダーを打たせてセカンドゴロ。佛教大が息詰まる接戦を制した。 最後の打者となった渡部は「自分の力不足でした」とコメント。今大会は2試合で9打数1安打と本来の打棒を発揮することができなかった。 6月の全日本大学野球選手権では2回戦敗退に終わった佛教大。明治神宮大会では4強入りが目標だ。投手では140キロ台後半の速球を投げる赤木と合木 凜太郎(3年=高田商)、野手では下級生から主力の七條 太一(4年=文徳)、岡野を中心に力のある選手が揃っている。全国の舞台でも躍進を期待したい。