【MLB】「次にトレードされる可能性がある3人」をドジャース番記者が選出 27歳外野手は崖っぷちか
ドジャースは日本時間1月7日、生え抜きの内野手ギャビン・ラックスをトレードでレッズへ放出した。今季は正二塁手として起用され、ムーキー・ベッツと二遊間コンビを形成する予定だったが、金慧成(キム・ヘソン)の加入に押し出される形に。当初、ユーティリティ・プレーヤーとしての起用が想定されていたキムが正二塁手を務めることになりそうだ。なお、今後も新戦力の加入に伴い、ロースターから押し出される選手が出てくるはずで、さらなるトレードが行われる可能性もある。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 実際、ドジャースはキムの加入時に、元トップ・プロスペクトのディエゴ・カルタヤをDFAするという苦渋の決断を強いられた。今後、佐々木朗希の獲得に成功したり、キケ・ヘルナンデスと再契約を結んだり、試合終盤を任せられるリリーフ投手を獲得した場合、さらにロースターの枠を空ける必要がある(佐々木はマイナー契約だが、メジャー昇格時にロースターの枠空けが必要)。単純にDFAで枠を空けることも可能だが、ラックスを放出したように、トレードによる人員整理を行う可能性もある(現時点ではラックス放出によって1枠空いている)。 そうした状況を踏まえ、米公式サイト「MLB.com」でドジャースを担当するチェン・ソンジャ記者は、「次にトレードされる可能性があるドジャースの選手」として3人をピックアップ。選ばれたのは、クリス・テイラー、ミゲル・ロハス、そしてジェームス・アウトマンだ。 ドジャースが最も放出したいのはテイラーだろう。内外野を守れるユーティリティ・プレーヤーとして長年チームに貢献してきたテイラーだが、34歳という年齢もあって衰えは隠せなくなりつつあり、昨季は打率.202、OPS.598と低迷。4年6000万ドルの契約最終年を迎えているため、どうしてもロースターの枠が必要であれば、ドジャースがDFAを決断する可能性もある。トレードするにしても、ある程度の金額をドジャースが負担しなければならないのは間違いないだろう。 現在35歳のロハスは昨季、期待以上の活躍を見せ、故障離脱したベッツの穴を見事に埋めた。シーズン終了後、年俸500万ドルのオプションが行使されて残留。チームリーダーとしても不可欠な存在であり、ドジャースが実際に放出に動く可能性はかなり低いと思われる。ただし、テイラーと比べると、守れるポジションが少ないため、ドジャースがユーティリティ性を重視するのであれば、ロハスの価値が高まっている現時点で放出に踏み切るという可能性も否定できない。 上記2人とは異なり、現時点で完全な余剰戦力となってしまっているのが27歳のアウトマンだ。2023年にブレイクしたアウトマンだが、昨季はわずか53試合の出場で打率.147、OPS.521と低迷。同じ左打ちの外野手としてマイケル・コンフォートが加入し、有望株ドルトン・ラッシングも控えているため、チーム内での立場がかなり不安定なものになっている。まだ年俸調停権すら取得していないため、ドジャースとしてはマイナーにキープしておくことも可能だが、ブルペン補強のためのトレード要員として活用するのも1つの方法だろう。出場機会の見通しが立たない状況であり、まさに崖っぷちと言える。 ラックスがそうであったように、戦力構想から外れた選手はすぐに放出されるのがメジャーの常でもある。テイラーとロハスは契約最終年、アウトマンは完全な余剰戦力であり、いつトレード成立の報道が飛び込んできても不思議ではない。