「給料安い選手に期待したらかわいそうでしょ」歴史的優勝のソフトバンク・小久保裕紀監督が現地記者に語った“独走ウラ側”「MVP候補の3人」
首位を明け渡したのはシーズン開幕直後の計2日だけ。 ソフトバンクが圧倒的な強さを見せつけた2024年のパ・リーグだった。開幕6戦目の4月4日以降はトップの座をずっと守り続け、135試合目を迎えた9月23日に球団発祥の地・大阪で4年ぶりのリーグ優勝を果たした。 【現地の様子】「あっ、松葉づえ姿の近藤健介がいた…優勝直後、小久保監督とのハグに涙」「酔っ払ってる?ビールをかけられる小久保監督」ソフトバンクの歴史的V、その瞬間を一気に見る
二軍の若手を続々起用
ゴールテープ目前の戦いでは若手が躍動した。なかでも川村友斗は、22日の楽天戦(みずほPayPayドーム)で約1カ月ぶりにスタメン出場してプロ初本塁打を放つと、この23日も3安打2打点をマークした。1点差ビハインドの4回表2アウト一、三塁では一塁強襲のゴロを放つと気迫のヘッドスライディングをかまして間一髪セーフで執念の同点打とし、直後の逆転劇につなげた。川村は今季開幕直前に緒方理貢、仲田慶介と3人で育成枠から支配下登録された「育成三銃士」の1人だ。“小久保チルドレン”の象徴的存在でもある。 小久保裕紀監督は、昨年まで二軍で共に汗を流した若手を積極的に起用した。川村を含め4人がプロ初本塁打を記録し、投手でも5人がプロ初白星を飾った。 育てながら勝つ。その難題を見事にクリアした小久保監督。しかし、新世代の台頭はあくまで結果だった。二軍監督経験者ということもあり周囲からは世代交代という言葉で期待を寄せられもしたが、それとは裏腹に常に揺るがない信念があった。
「給料安い選手に期待したらかわいそうでしょ」
「王(貞治)会長のイズムは何かを考えた時に、主力選手がチームの先頭になって引っ張れるというのはあり続けてきたと思った」 チームの核となるべきは、あくまで長年チームの中心を担った主力選手だと考えていた。 「だって給料の安い選手に期待したらかわいそうでしょう。選手には自分の城を築くまで『チームの勝利のために貢献する』というワードは使うなって言ってる。勝利を背負うのは監督と主力選手。入団会見とかでハンコを押したように『チームの優勝に貢献します』って言うよね。それが育成選手でも。いや、まず支配下に上がることでしょう。自分の目標をどこに置くかってすごく大事。育成選手が優勝に貢献しますっていうコメントするけど、はっきり言って達成不可能。だから、そういうところは正してあげたほうがいい。成功者は必ずきちんと目標設定して、届くか届かないところからステップアップしていく。夢を語るのはいいけど、やっぱりきちんとした目標を設定しないと」 今年のソフトバンクが圧倒的に強かったのは、その主力と呼ばれる選手たちが自分の持ち場でその役割を全うしたからだった。
【関連記事】
- 【現地の様子】「あっ、松葉づえ姿の近藤健介がいた…優勝直後、小久保監督とのハグに涙」「酔っ払ってる?ビールをかけられる小久保監督」ソフトバンクの歴史的V、その瞬間を一気に見る
- 【あわせて読みたい】独走ソフトバンクに“ある噂”「年俸の査定が変わった」真相を直撃「小久保裕紀監督は驚いて立ち止まり…」柳田悠岐が離脱も強い“決定的な理由”
- 【人気】工藤公康に医師が宣告「このままの生活なら死にますよ」ドン底時代にプロポーズ…ソフトバンク名将語る“夫人の話”
- 【必読】工藤公康がダルビッシュ発言で気づいた“子育ての後悔”「長男が俳優に…妻は反対していた」長女はゴルファー…変えた二男三女への“話し方”
- 【秘蔵写真】ガリガリの柳田、ヘンテコ帽子の井口、高校でヤンチャそうな森友哉&坂本、丸いおかわり君や投手だった鈴木誠也・丸・イチロー・岡本…名選手80人超が球児の頃