柔らかい!「Millet(ミレー)」の革新的レインウエア「TYPHON(ティフォン)」のすべて
なるべく天気のいいときしか山歩きしないように心がけていても、思いがけず雨が降り出すことは非常によくあり、レインウエアの携行はアウトドアに不可欠だ。しかし従来のレインウエアはどうしてもゴワゴワして、着ると行動が消極的になりがち。「ティフォン」の着心地と動きやすさは雨具のデメリットを感じさせない。
防寒具を兼ねてレインウエアを携行する場合、状況にもよるが、裏地を起毛した「ウォーム」のタイプを選べばその分、携行する防寒具を加減して装備の軽量化を図ることもできる。両タイプとも、パンツはトレッキングパンツの上に穿くオーバーパンツ型と、肌触りのよさを生かして直に穿けるトレッキングパンツ型がある。 「公式サイトのユーザーレビューを見ていただくと、『ティフォン』の使い心地についての反響の大きさがわかると思います。とくに秋冬の製品ですね。ユーザーレビューがこれだけ集まっているアイテムは弊社でも他にないほどで、ここにも製品のインパクトの大きさが表れています」
通年で使える「トリロジー ティフォン タフ II ストレッチ ジャケット」の真価
「TRILOGY(トリロジー)」は「ミレー」のフラッグシップモデルで、ハードな環境に対応できる高水準の機能を備えたアイテムがその名を冠する。グランドジョラス、アイガー、マッターホルン。このアルプス三大北壁(アルパイン トリロジー)を、フランス人の登山家クリストフ・プロフィが「ミレー」の製品を身につけ、冬季にフリーソロで連続登攀した1987年の偉業に由来するネーミングだ。 「先の2タイプと異なり、『トリロジー ティフォン タフ II ストレッチ ジャケット』は、タフな環境で使用できるように防水性をさらに高め、その上で全体に生地の強度を高めてあります。この製品でいうと、黒い部分がより強度を高めたティフォン生地です。肩、腕、ボディなどの切り替え部分は最も強度が高く、岩稜帯などで行動して擦れることを想定した補強が施されています」
「全体的に防水性が高く、耐水圧30,000mmに上がっています。そこを優先しているため透湿性はやや下がり、40,000g/m2/24hとなっています。この40,000という数値も、他の防水透湿素材と比べて高いレベルにあります。 表地がタフになっていて、緯糸(よこいと)は50デニールですが経糸(たていと)は70デニールと少し太くしています。裏地に関しては先ほど述べた伸縮性と強度を併せ持つトリコットを採用しました。起毛はしていません。このように表地・裏地を変えることで強度を高めつつ、一定の柔らかさと肌触りのよさ、ストレッチ性を与えています」