今だから思える 「銀で良かった」 パリ五輪銀メダリスト赤間凛音選手 スケートボードで目指す世界の頂点
今だから言える「銀でよかった」
だからこそ悔しかった銀メダル。だが、今は考えが変わってきたという。 赤間凛音選手「最初は本当に『悔しい』しかなかったんですけど、今思うと逆に銀メダルで良かったかもしれないと思う。また次の目標ができて、そこに向かってがんばろうって思いも増えたし、もっと改善点もあるなというのに気づけたので」 悔しさを残したパリ五輪。一方で、赤間選手は「大会の時に途中で泣いちゃって自分に負けたというのもあるし、もっと精度を上げて、どこでも対応できるような技を持っていなかったのもあった」と話し、自分に足りないものを自ら分析できていた。
愛犬が癒やし 好きな曲は「燃えよ」
悔しさが残ったパリ五輪だったが、楽しい思い出も多かった。選手村では吉沢選手と一緒に自転車に乗ったり、オーストラリア代表のクロエ・コベル選手とご飯を食べたりして過ごしたという赤間選手。今は愛犬と過ごすことが一番の癒しとなっている。 音楽も好きで、パリ五輪の時は藤井風さんの「燃えよ」を選手村の部屋でよく聴いていたという。「自分の心が燃える感じ」頑張ろうと思っているときに聴いて、気持ちを高めていたという。
「自分らしさ」で目指す未来
銀メダルを取った後、赤間選手は周囲の期待の高まりを感じているという。取材をしたこの日も練習場には少年たちの姿が。「自分も凛音さんみたいになりたい」そう話す少年たちを見ながら赤間選手は次の目標を語ってくれた。 赤間凛音選手「オリンピックでメダルを取ったから注目してくれる人も増えてきたと思うんですけど、あまりプレッシャーに感じないで、まずはロサンゼルスオリンピックで金メダルを取りたい」 今年の干支、ヘビは脱皮を繰り返すことから「再生と変化」の象徴とされている。悔しさをばねに進化を続ける赤間凛音選手とその姿はどこか重なる。これまで通り、自分らしく。努力を重ねた先に金メダルはきっと待っている。
仙台放送