福島原発事故から10年 小泉・菅元首相が会見(全文3完)核のごみ処分場造りは大変
事故調の当時の報告書をどう評価するか
A:あしたは黒川先生がこちらで会見をされる予定ですが、黒川先生の事故調の報告書をどういうふうに評価されるのかということを、最後にコメントを。黒川清先生の事故調の当時の報告書をどういうふうに。 菅:政府と? 通訳:国会のほうで。 A:人的なという点について。 菅:私は、黒川先生の分析は非常に参考になったし、勉強になったし、高く評価しています。特に原発事故という狭い範囲だけではなくて、やはり日本社会の持っている、ある種の弱さのようなところまで踏み込んで分析されていることに、非常に、私自身にとっても大変な勉強になりました。 小泉:黒川先生が、あの事故のあと国会に、与野党全会一致で事故検証委員会をつくったんですよ。その書を読みましたけど、簡単に結論を言いますけど、この黒川報告書の中で、あの福島の事故の根源的原因は原発の安全性を監督・監視する立場の経産省と、監視される立場の原発会社、これが逆転した結果であると。原子力規制委員会は原発会社のとりこになったって書いてあった。あれはやっぱり当時、きちんとした報告書なんだけど、あんまり報道されてないんだね。規制委員会、専門家ですよね。その人たちが原発会社のとりこになった、【***01:38:28】になっちゃったと。そういうことだからね。 菅:当時は原子力安全・保安院として。今は規制委員だけど。保安院ですね。当時の保安院。 小泉:これからもそういうことがないように、今こそ原発の安全性っていうものに対して疑問の念を持っている人、たくさんいるから。早くやめたほうがいいなと痛感しています。
7月に日本で五輪を開催すべきか否か
A:今日ははっきり、イエスとノーの質問もたくさんあったと思うんですけれども、今年の7月に日本でオリンピックは開催されるべきかどうか、イエスかノーでお願いします。 小泉:これは分かんないね、もう。こういう状況だから。もともと8月っていうのは最適な気候だって言って日本に持ってきたんですよ。これはうそを言っちゃいかんって言っているんだ。よくまああの人たちが、8月が日本で気候が一番いい時期ですって言って持ってきた。逆じゃないかと。8月、一番悪いよ。よくこういううそをぬけぬけと言ったなとあきれてたんですよ。あとのことは言わないけどね。 菅:私、非常に難しいと思っています。賛成、反対と言うよりは非常に難しいと思っています。
脱原発という立場で次の総理として河野太郎氏を支持するか
A:これは菅先生にお伺いすることはできない内容なんですけども、脱原発っていう立場で次の総理大臣として河野太郎さんは支持されますでしょうか、小泉先生。 小泉:いや、支持しますよ。 A:ありがとうございます。(01:42:29~01:42:50 英語)。 小泉:どうもありがとうございます。 菅:どうもありがとうございます。 小泉:まだ現役なんだから。 菅:いやいや、私、今日はもう【**** 01:43:00】。(笑)。 小泉:(笑)。 (完)【書き起こし】福島原発事故から10年 小泉・菅元首相が会見