まさかの学校探し&家探し再び!物価は高騰中…「豪・教育移住」のリアル【シドニー移住レポート#9】
ビザによって「公立の学校でも学費がかかる…」
オーストラリアは移民がとても多く、いろいろなビザを取得して暮らしている人が多いです。そして、そのビザの種類によって受けられる社会保障が違います。 主に医療や学校がそうで、今通っている公立の小学校もこちらの市民権や永住権を持っている人は無料ですが、その他の人はビザの種類によって、1年間1人いくら、というように毎年金額が設定されており、そのほかに、遠足、旅行、運動会……とイベントごとに追加料金を請求されるシステムです。来年度はまた公立学校の学費値上がりの連絡が来ており、世知辛いことこの上ないですね。 子どもの学校を探している当初は、できるだけ現地の人たちとローカルな学校生活を送ってほしいと現地公立校を選びました。通ってみれば、今住んでいる地域にとても日本人が多いので、全校生徒800人ほどの生徒に対して約1割、約80人の日本人がおり、校内では英語を使わずとも日本語でやり過ごせることも多いらしく、思い切って学校を変えてみようかという話があがり現在家族会議中です。 子どもたちもそれなりに努力をしているので、英語でのやりとりや短い会話は成り立つようになったものの、目標としていたところには遠く及ばず、到達率で言えば30%くらいの様子です。せっかく慣れた学校生活ではありますが、英語習得を一番の目標にしてきたので、どうしようかと考えています。 小学校も残すところあと残り2年。日本でいう中学校(こちらではハイスクール)に入ると、一気に勉強が難しくなり、おそらく今の読み書きのレベルではこちらの勉強にはついていけないだろうという黄色信号が灯っている状況です。
公立の日本人が少ない学校か?それとも私立校か?
今の学校を選んだ理由の一つは、私たちが持つ種類のビザの定員にまだ余裕があったということがあります。他の公立校に移るとなると、今のビザで入ることができるかという問題が最初に発生するので、思い切って私立もありなのではないかと、私立も含めて探しています。人気の学校は生まれてすぐにウェイティングをしている人が多いとききますし、あまり情報がない中、一つ一つ当たっている状況です。 私立の学校もいろいろな種類があるのですが、ビザの関係で公立の学校でも結構な金額を払わなくてはいけない私たちの状況を考えると、学校によっては学費も割とお手頃で、私立校でもあまり学費の負担の差異もないということがわかり、なるべく日本人が少なく、かつ通いやすいところがあれば学校を変わることも前向きな選択肢と考えています。 オーストラリアに来て思うことは、とにかくペースがゆっくりであるということ。いい点に目を向ければ大らかで広い心。困ったな~と思うのは、とにかく連絡の返信や物事の進みが遅いこと。この4学期中にどうするかを決めなくてはいけないので、家の引っ越しと共に、学校もどうするか検討中。一体どうなることやら……。 次回(12月15日)は「引っ越し&学校探しその後、日本に1年ぶり一時帰国へ!」編をお送りします。
橋浦多美