50歳代から新NISAで老後までに「2000万円」つくる!毎月いくら積み立てるかシミュレーション
老後生活に向けて2000万円を用意したいと漠然と考える人も多いのではないでしょうか。ただし、特に対策をせずに、気づいたら十分な貯蓄がないまま50歳代を迎えてしまう人が多いのが実態です。 ◆【一覧表】NISA積立投資のシミュレーション結果&50歳代の金融資産保有額をチェック!3割近くの世帯が「貯蓄ゼロ」…?! では、50歳代から新NISAで資産運用を始めて、老後までに2000万円を用意することはできるのでしょうか。 本記事では、50歳代から新NISAを始めていくら資産を用意できるのか、毎月の積立金額別にシミュレーションします。 50歳代世代の貯蓄額についても紹介するので参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
50歳代で貯蓄が2000万円ある人はどのくらいいるのか
まずは、50歳代ですでに貯蓄が2000万円ある人はどのくらいいるのか確認しましょう。 「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、50歳代二人以上世帯の貯蓄額は以下のとおりです。 ●50歳代二人以上世帯の金融資産保有額 ・非保有 :27.4% ・100万円未満 :9.1% ・100~200万円未満 :6.4% ・200~300万円未満 :3.8% ・300~400万円未満 :3.9% ・400~500万円未満 :3.8% ・500~700万円未満 :5.6% ・700~1000万円未満 :5.5% ・1000~1500万円未満 :8.9% ・1500~2000万円未満 :4.2% ・2000~3000万円未満 :5.4% ・3000万円以上 :11.2% ・無回答 :4.8% 平均値 :1147万円 中央値 :300万円 2000万円以上の貯蓄がある世帯はわずか16.6%で、かなり少数派であることがわかります。 また、貯蓄の中央値は300万円で、多くの世帯では老後に向けて十分な貯蓄がない状態です。
新NISAで資産運用をするメリットはなにか
50歳代から老後資金を増やすために資産運用を始める場合、新NISAがおすすめです。 新NISAは、投資の運用益が非課税になることと、いつでも資金を引き出せることがメリットとなっています。 通常、投資で発生する運用益と配当金には約20%の税金がかかります。ただし、新NISAではこの税金が発生せず運用したお金をすべて受け取れます。 例えば、1500万円を運用して2000万円に増やした場合、通常は利益500万円に対して約20%となる約100万円が税金として差し引かれますが、新NISAで運用すれば2000万円全額を受け取ることが可能です。 同様にiDeCoも運用益が非課税となる制度ですが、最初の掛金拠出から10年経過後にしか原則運用資金を引き出せません。また、60歳未満も引き出せません。 そのため、55歳から運用を始めると65歳までは資金を引き出せないのです。急にお金が必要となる場合もあるため、柔軟に資金を引き出せる点で新NISAを利用するのが得策といえるでしょう。