西武D2位・渡部聖弥、背番号は渡部健人の『8』 「〝ここで打ってほしい〟という場面で打てる勝負強い日本の4番目指す」
西武の2024ドラフト新入団選手発表会が1日、埼玉・所沢市に今年9月に開業した西武グループの大型商業施設「エミテラス所沢」で初開催された。支配下、育成の計14選手が出席。関西六大学リーグで最多タイとなる通算119安打を記録し、大学日本代表で4番も務めたドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=の背番号は「8」に決まった。 大学日本代表4番、50メートル走6秒0、遠投110メートル。俊足強肩強打のドラフト2位・渡部聖は背番号8の2Lユニホームでさっそうと登場した。 「(広陵)高校3年のときに一度だけ付けた番号。1桁をいただいたことはすごくありがたいし、『渡部を獲ってよかった』と思ってもらえるように、1年目からチームに貢献して、将来は〝ここで打ってほしい〟という場面で打てる勝負強い日本の4番を目指す」 背番号8は今季まで〝ポストおかわり君〟として、2021年ドラフト1位の「ベッケン」こと渡部健人が付けていた(66に変更)。しかし、入団4年目の今季も打率・030、0本塁打と低迷したことで、同姓の渡部聖が期待値とともに〝奪取〟する形となった。 父・泰明さんから「何でも一番を取れ。取れないなら最下位と同じ」との教育を受け、人一倍負けず嫌いの性格が形成された。実際、広島・府中南小時代に相撲大会、マラソン大会で優勝。高2春に甲子園出場、大学では関西六大学リーグ最多に並ぶ通算119安打を放った。趣味の海釣りでも大学時代に78センチのメジロを釣り上げた。 「ユニホームを着て、プロの実感が湧いてきた。ライオンズを背負える選手になりたい」。西武のエイトマンが歴史的低迷が続くチームの希望となる。(東山貴実)