2025年の職場とキャリアはどうなるか、8つのトレンド
2025年を迎えようとしている今、職場のありようは急速に変化しつつある。そして、雇用主と被雇用者が直面する課題も、これまでになくダイナミックなものになっている。 最前線に立つビジネスリーダーは、職場の未来に関して予測を立てている。こうした予測の例としては、オフィス復帰方針が終わりを迎えることや、一部の職でAIがフルタイムのキャリアにとって代わることなどが挙げられる。2025年にどんなトレンドが職場のありようを変えるかに関して、さまざまな予測が登場してきている。 ■2025年に職場を再定義する8つのトレンド 筆者は今回、従業員のためのサービスを提供するOveralls(オーバーオールズ)の創業者でもあるジョン・クーパーCEOにメールで話を聞いた。同氏は、2025年の行方を予測しつつ、職場とキャリアのありようを変える2025年の8つの重要トレンドについて教えてくれた。 1. 経済成長に牽引された、競争の激しい雇用状況 「経済が強くなるのに伴い、各社は、有能な人材をめぐる競争に直面する」とクーパーは述べる。「その結果として各社は、競争の激しい雇用市場において、働く人を引きつけて維持するため、福利厚生を再考・拡大し、柔軟でインクルーシブな環境を強調せざるを得なくなるだろう」 2. 多様な従業員に応じた、インクルーシブな福利厚生 クーパーによれば、万人に1つの形式をあてがうような、多様性を認めない福利厚生の時代は終わりつつあるという。「各社は、多様なチームのニーズに応じた、もっとシンプルでインクルーシブなソリューションに重点を置くようになるだろう。あらゆるレベルの従業員が、自分はサポートされている、大切にされていると確実に感じられるようにすることが目的だ」とクーパーは予想する。 3. 置き換えではなく、パートナーとしてのAI 「組織はAIに関して、もっと細やかな視点をとるようになるだろう」とクーパーは言う。「自動化を恐れるのではなく、AIによって人間の潜在能力を補い、従業員の立場を危うくせずに、生産性と意思決定を向上させるようになるだろう」 4. 法律の変化に伴う、健康・医療面における福利厚生の改善 米国における医療法規の継続的な変化に伴い、雇用主は、従来の医療面の福利厚生を再考せざるを得なくなる、とクーパーは予想する。「ひとりひとりに応じた医療プラン、メンタルヘルスの重視、ウェルネスに焦点をあてた福利厚生など、革新的なアプローチが前面に出てくると予想される」