減量にもバルクアップにも効果的 希少糖「アルロース」とは?
勝田 まさに、GLP─1の分泌促進です。アルロースを摂取すると、容量依存的にGLP─1が分泌されます。昨今、肥満や糖尿病治療で認可されている「GLP─1受容体作動薬」が、ダイエットや美容目的で使われることが問題になっています。薬は人工的に作られたものなので、吐き気などの副作用の可能性がありますが、アルロースを摂取して出るGLP─1は自然な形で分泌されているので、効果が終わればすぐに分解され、薬と違って副作用の心配がないのが特徴です。 桑原 それはうれしいですね。カルニチンを合成する酵素「CPT─1」に関してはいかがですか。 勝田 これまでの研究でアルロース摂取によってCPT‒1が活性化されて脂肪の燃焼が促進されることが確認されています。
桑原 脂肪が分解に進んだ後、カルニチンとくっついて運んでもらい、その後燃焼する。脂肪燃焼には大きなハードルがいくつもあるのですが、アルロースは分解も運搬も強くしてくれて、結果脂肪燃焼効果に行きつくのが魅力的ですね。ちなみに私は、空腹の状態で寝る前にアルロースを5gくらい飲むと効果的な減量ができると思っていて、自分で実験しているところです。減量を目指している選手がいれば提唱したいと思っているところなのですが、いかがでしょうか。ほかにもお勧めの摂取タイミングはありますか。 勝田 摂取タイミングは重要で、空腹時の就寝前にとると、成長ホルモンも活性化し、少し甘いものをとることで安心感をもちつつ寝られるので、非常にいいと思います。もう一つお勧めの摂取タイミングは、朝の活動前。アルロースを3カ月間摂取する社内モニターを実施したところ、全参加者77名のうち約7割の人の体重が落ち、また、体脂肪率の測定にも協力いただいた66名のうち約8割の人の体脂肪が落ちました。 桑原 朝、軽いウォーキングやジョギングなどの運動をする人も多いと思いますが、それがダイエット目的の人は、運動前にエネルギーを摂りたがらないものです。しかし、アルロースのようにカロリーがなく、しかも脂肪を燃やしてくれるものであれば抵抗も少ないかと思うので、朝一でアルロースをとってからのウォームアップもいいなと思いました。
取材・文:飯塚さき