文化庁長官表彰を市長に報告 シマユムタを伝える会 活動推進へ協力要請 鹿児島県奄美市
鹿児島県奄美市のシマユムタを伝える会(鈴木るり子会長、会員26人)が2024年度文化庁長官表彰を受賞した。同会の役員らは8日、奄美市の安田壮平市長を表敬訪問し、受賞や日頃の活動などを報告した。 文化庁長官表彰(昨年12月10日付)は、文化活動に優れた成果を示し、日本の文化の振興に貢献された人々の功績をたたえるもの。方言継承への貢献が評価されての表彰は、奄美群島では21年度の朝崎郁恵さん以来3年ぶり。 同会は、シマユムタを次の世代に残し、引き継ぐために活動。この日は、同会の鈴木会長、若林京子副会長、里村強志事務局長の3人と同市教育委員会文化財課の河村貴志文化財係長と喜友名正弥文化財係主事が同行した。 鈴木会長は「地道な活動で、今までいろいろ言われたりしたが、今回の受賞が会員の励みになった。あまみエフエム、地元新聞社、県奄美パーク、市役所など皆さんの協力のおかげでもある。これからも先輩方が築き上げてきたものを後世につないでいく活動を推進したい。行政としても協力してほしい」と話した。 同課によると、安田市長は同会の功績をたたえ、「行政も協力していく」と応じたという。