女児の性器をハサミで切り取り、縫い合わせる…日本のフェミニストがなぜかスルーする「女子割礼」の大問題
■女性の命を脅かす人権侵害がスルーされている ユニセフのデータを見るとわかりますが、女子割礼をやる国は意外と多く、西アフリカや中東、東南アジアと幅広いのです。 ちなみに女子割礼の割合がもっとも高いのはソマリアで、女性の99%が19歳までに割礼を受けます。割礼を受ける女子には死亡者もいます。 マレーシアの場合、なんらかの形で割礼を受けるイスラム教徒の女性はなんと93%にも上ります。 日本のフェミニストは夫が家事をやらないことや、本屋のお色気本に文句をいうのには多忙ですが、こういう命にかかわる真の人権侵害にはあまり声を上げません。 ■日本の移民受け入れには課題が山積 日本は新しい在留資格の創設をするなど、出入国管理法を大幅に緩和し、いまや先進国でもっとも外国人単純労働者が移民しやすい国になりました。 女子割礼や名誉殺人、児童婚、近親婚をやる文化圏からも人が来るわけです。 日本政府はこれらの支援策を考えておかねばなりません。 日本語が通じない人々にどのように健康上の被害を理解してもらうか、誰が女子割礼や虐待のチェックをおこなうか、児童をどう保護するか、治療費はどうするか。 先進事例が多くある欧州の国々の例を参考にしてほしいと思います。 ---------- 谷本 真由美(たにもと・まゆみ) 著述家、元国連職員 1975年、神奈川県生まれ。シラキュース大学大学院にて国際関係論および情報管理学修士を取得。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関、外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。 ----------
著述家、元国連職員 谷本 真由美