新居に「24時間換気」がついています。電気代がもったいないですよね?寝ている間「オフ」にしたほうがいいですか?
引っ越した新居に、24時間換気システムがついている人がいるかもしれません。中には、電気代がもったいないと感じ、寝ている間スイッチをオフにしても問題ないか気になる人もいるでしょう。結論からいうと、24時間換気システムは常時稼働が推奨されています。 今回は24時間換気システムとはどのようなものなのかとあわせて、常時稼働させておいた方がいい理由をまとめました。さらに、24時間換気システムにかかる電気代をご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
24時間換気システムとは
24時間換気システムは、機械によって室内外の空気を入れ替えるシステムのことをいいます。常に新鮮な空気を外部から取り入れられるため、室内の空気をきれいな状態に維持しておけることがメリットといえるでしょう。 24時間換気システムは、昔と比べて気密性が高まった日本の住宅には必要なようです。また、築年数の古い建物の場合、換気性能が十分ではないケースも珍しくないようです。そのような建物に24時間換気システムが導入されていれば、しっかりとした換気効果に期待できるでしょう。 国土交通省住宅課によると、機械換気設備の設置は建築基準法でも義務化されているようです。居住空間の空気を1時間に半分以上入れ替えることも基準となっているようなので、これらの決まりについても理解しておきましょう。
常時24時間換気システムを稼働させておいた方がいい理由
24時間換気システムはその名の通り、常に稼働させておいた方がいいとされています。その理由として、柱や梁(はり)などに使われる木材・鉄骨材の腐食やサビ防止など、住宅の耐久性の維持に役立つことがあげられるでしょう。 さらに、室内の空気が循環しなくなってしまうと、人体に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。建材や家具などに含まれるホルムアルデヒドや結露によるカビの発生が関係し、シックハウス症候群を引き起こすケースもあるようです。 清掃やメンテナンスのために、24時間換気システムを一時的に止めるのは問題ないかもしれません。しかし、寝るときにスイッチをオフにするのは、さまざまなリスクがともなうため、控えた方が無難といえるでしょう。