脱退後のスタアラ塗装機、SASはどう“処理”したか 尾翼は黒塗りに
全日本空輸(ANA/NH)などが加盟するスターアライアンス、日本航空(JAL/JL、9201)などが加盟するワンワールド・アライアンス、デルタ航空(DAL/DL)らが設立したスカイチームの3航空連合は、各アライアンスを前面に出した特別塗装機を運航し、それぞれの連合をアピールしている。アライアンスを“移籍”した場合の塗装機はどのようになるのか。今年8月31日にスタアラを脱退し、翌9月1日付でスカイチームに正式加盟したスカンジナビア航空(SAS/SK)の“元スタアラ機”を、ミラノ・マルペンサ空港でとらえた。 【写真】垂直尾翼はこうなっています スタアラ塗装機は、機体側面に「STAR ALLIANCE」の文字を大きくデザイン。垂直尾翼は黒地で仕上げ、星と五大陸をモチーフとしたスターアライアンスのロゴを描く。私(記者)がマルペンサで撮影したエアバスA319型機(登録記号OY-KBR)は、8月の脱退までスタアラ塗装機として運航していたようだが、撮影した12月時点では、前方のSASロゴを残して胴体を白に、垂直尾翼を黒に、それぞれ塗りつぶして運航を継続していた。 同機は2007年製造で、機齢は17年を超えている。旅客機で退役の目安となる20年が目前で、間もなく“寿命”を迎えることから、SASの通常塗装には戻さずに運航しているとみられる。 現在のところ、SAS機のスカイチーム塗装機は確認できていないが、新たな特別塗装をまとったSAS機も間もなく目にできるかもしれない。
Yusuke KOHASE