U-16日本代表が3戦21ゴールの3連勝!! ホスト国カタールを5発撃破、予選首位通過でU17アジア杯出場権獲得
[10.27 U17アジア杯予選第3節 日本 5-0 カタール ドーハ] U-16日本代表は27日、AFC U17アジアカップ予選F組最終節でU-16カタール代表に5-0で勝利した。ネパール戦の9-2、モンゴル戦の7-0に続く大量得点の3連勝で首位通過を果たし、U-17ワールドカップ予選を兼ねた来年4月のU17アジア杯出場権を獲得した。 【写真】最終決戦前日にポーズ決めたU-16日本代表オフショット(25枚) 布陣は3試合連続の4-2-3-1で、ゴールは今予選初出場のGK松浦大翔(新潟U-18)が守った。最終ラインは右からDF長南開史(柏U-15)、DF篠崎健人(市立船橋高)、DF横井佑弥(G大阪ユース)、DF藤井翔大(横浜FMユース)と並び、MF野口蓮斗(広島ユース)とMF今井宏亮(東京Vユース)で2ボランチを編成。右サイドに今予選初出場のMF小林志紋(広島ユース)、左サイドにはMF武本匠平(福岡U-18)が入った。FW浅田大翔(横浜FMユース)がシャドーの位置で1トップはFW谷大地(鳥栖U-18)が務めた。 日本はホスト国のカタールを相手にファーストチャンスを活かした。小林が右サイドでボールを受け、縦の今井にスルーパス。今井はニアサイドにクロスを送ると、谷が右足ジャンピングボレーで合わせて先制点を奪った。谷は3試合連続ゴールで今予選6点目となった。 その後も日本がボールを握って追加点を狙った。前半13分には武本が浅田のスルーパスで左サイドを突破し、ゴールラインの手前から送ったクロスを送る。ボールが逆サイドに流れたところを長南が拾って再びクロスを上げると、谷がダイビングヘッド。ただ勢いは弱くGKにキャッチされた。谷は続く同24分、藤井がペナルティエリア内に頭で送ったボールを振り向きざまのボレーシュートで合わせたが、枠の上に外れた。 一方のカタールは前半30分、FWタメム・ナセル・アルカディが長南の背後をついて左サイドからPA内に侵入。ゴール前にグラウンダー性のボールを送るも味方は間に合っておらず、シュートには至らなかった。その後は日本がゴール前まで崩すような場面は少なく、小林や浅田がミドルレンジからゴールを狙いながら1-0のまま前半を終了した。 日本は後半も立ち上がりに決定機。後半4分、谷が相手を背負って中央からのFKを獲得する。野口が蹴ったボールをファーサイドで谷が折り返してゴール前で横井が合わせるも、GKに阻まれた。それでも同7分に追加点が生まれた。篠崎が縦につけたボールを浅田が受けて右サイドを駆け上がる長南にパス。ボールは再び浅田に戻って小林に繋ぐと、上手くターンして相手を振り切った小林のクロスを谷が頭で流し込み、2点目を決めた。 さらに後半10分、浅田がカタールの右サイドバックセイフェルディン・アフメド・ハッサネインにプレスをかけると、ハッサネインがGKの位置を確認しきれずに戻したボールはそのままゴールへ。オウンゴールで3点差とした。この得点後、廣山望監督は最初の交代で武本に代えてMF瀬口大翔(神戸U-18)を投入した。 後半21分には最大のピンチを迎えた。瀬口が敵陣ゴールライン際から折り返したボールを谷がスルーすると、ボールは相手に渡ってしまう。カタールはロングボールでカウンターを仕掛けると、アルカディが篠崎を振り切って2対2の局面に。アルカディはスルーパスを選択してFWザイド・ファイサル・クティトがPA内でGKと1対1になりかけたが、戻ってきた藤井のシュートブロックで凌いだ。 失点を防いだ日本は直後の後半23分、右サイドをパス交換で崩して今井が抜け出す。GKを引きつけて折り返したボールを瀬口が冷静にゴールへ流し込み、4-0とした。瀬口は今予選初ゴールで、チームにとってもMF登録の選手による今予選初ゴールとなった。 リードが広がる中で廣山監督は3枚替えを実施。藤井、小林、谷を退げてDF山中優輝(横浜FMユース)、MF針生涼太(清水ユース)、FW川端彪英(神戸U-18)を送り込んだ。後半38分には最後の交代で、今井に代わってMF加藤海輝(横浜FMユース)が入った。 日本はゴールを狙い続ける。後半39分、針生が蹴った右からのCKをニアサイドで浅田が合わせるも、枠を捉えられない。浅田は続く同41分、針生のスルーパスに反応すると右サイドをえぐってそのままゴール前に侵入。今度こそ決め切って3試合連続の今予選6点目を奪った。守備陣も最後までカタールに得点を許さずタイムアップ。日本は中1日続きの3連戦を全勝で飾った。