「秋田竿燈まつり」黄金の稲穂きらめく4日間に幕
秋田の夜空が光り輝く「黄金の稲穂」で彩られた(4日、安藤歩美撮影)
約1万個の提灯が夏の夜空に揺れる秋田県秋田市の「秋田竿燈まつり」が6日、閉幕した。今年は過去最多の74団体280本の竿燈が登場。期間中の4日間、秋田の夜空が光り輝く「黄金の稲穂」で彩られた。
期間中は午後7時半ごろから、太鼓の激しいリズムと笛のお囃子に合わせて一斉に竿燈が持ち上げられ、竿燈に取り付けられた約1万個の提灯の光が秋田の夜空に揺れた。 竿燈は大型のもので46個の提灯が付けられており、高さ約12メートル、重さ約50キロ。観客からの「ドッコイショー、ドッコイショー」の掛け声とともに、竿燈を操る「差し手」が、手のひらや額、肩、腰を使って絶妙なバランスで竿燈を支える。差し手の技が成功するたび、観客からは大きな歓声が上がっていた。 「秋田竿燈まつり」は260年以上の歴史をもつとも言われる、国の重要無形民俗文化財。一説には、夏の病魔や睡魔を退治するための「眠り流し」というお盆の行事が起源とされるという。(THE EAST TIMES)