不安定な打線の中で、好調なリードオフマンほど頼もしい存在はない。 巨人の丸がサヨナラのソロを含む4安打と快音を響かせ、接戦を勝利に導いた。 延長十回までもつれた試合を、一振りで決めた。2ボールからの3球目を力強く引っ張り、右翼席に殊勲の5号をたたき込んだ。「すごく完璧な当たり。手応えも良かったし、打った瞬間にいくと思った」と自賛する会心の一発だった。 入念な準備があってこそ、結果が生まれている。「しっかりスコアラーさんとプランを考えて（打席に）入っている。それがぶれずにできている」。この日、打率3割1分としてリーグトップに浮上。阿部監督は「出塁率も高い。だからこそ1番に入れている」と信頼を寄せる。 これで首位広島と3．5ゲーム差。35歳のベテランは「カープに勝たないことには絶対に優勝できない。3連戦の初戦を取れたのは非常に大きい」とうなずく。かつて自身がリーグ3連覇に貢献した古巣。その独走を阻みそうな、価値ある1勝を引き寄せた。
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