初公開! 日本経済新聞社の社内マーケティング人財育成プログラムとは?
人財育成プログラムを成功させるための3つのポイント
このような人財育成の取り組みを成功させるために押さえておくべきポイントとして、小林氏は以下の3つを挙げる。 1. トップ・役員層の後押し、後ろ盾 2. プログラムを実行する人たちのパッション、思い 3. 受講する人たちの受け入れマインド ┌────────── トップの後押しがなければ、現場から受講者を出してもらえないかもしれない。私たちに思いがなければ、どこかのプログラムを受けてくださいと言うだけになる。現場に受け入れマインドがなければ、どんなにいいことを言っても浸透しない(小林氏) └────────── 受講者の受け入れマインドという意味では、新人ではなく、業務経験があり、現場で課題を感じている人の方がいい。このため、新人研修のような形ではなく中堅どころから始めて、3年目の現在、1~2年の経験がある若手まで受講者が広がったところだ。 福澤氏は、講座を作る軸、中心となる考え方を持っていることが重要だという。 ┌────────── マーケティングができる人財を作ろう、というだけでは、多分うまくいかない。私たちの場合は顧客理解を共通言語にというのがコアの考え方としてある。そこを持っていることが大事(福澤氏) └────────── マーケティングの定義から始めたというのがまさにこれで、何をするプログラムなのかが決まっていないと、そのプログラムが成功したのか失敗したのかを評価することもできない。 最後に小林氏は、「顧客理解を共通言語にするという考え方は、マーケティングだけにとどまらず、会社の文化・風土になるところまで落とし込みたい」と将来的な展望を語った。