「当時の狂気が出せない」冨樫義博さんがボヤいたのは異色のSF漫画のキャラクターだった。「やはり正気では描けない作品だったか」と反響
28年前に描いたキャラクターと同じ絵を今、描けるだろうか。『HUNTER×HUNTER』などの作品で知られる漫画家・冨樫義博さんが試してみたことをSNSで明かしました。 【画像を見る】「当時の狂気が出せない」冨樫義博さんがボヤいた『レベルE』の「バカ王子」
不敵な笑いを浮かべる28年前の絵と比べると……
冨樫さんは6月24日、X(旧Twitter)に漫画『レベルE』の1996年の連載当時の絵を投稿しました。週刊『少年ジャンプ』1996年1月16・22日合併号の表紙で使われた『レベルE』の「バカ王子」のカットの原画でした。 カラーで描かれたこの絵の左下の余白には「'24 6/24」と、2024年6月24日を示す文字とともに鉛筆描きと見られる線で「バカ王子」の姿が描かれています。冨樫さんが28年前と同じ絵が描けるか挑戦してみたようです。 不敵な笑いを浮かべる28年前の絵と比べると、新たに描かれたバカ王子は心なしか穏やかな表情に見えます。 冨樫さん自身も「当時の狂気が出せない」と投稿でボヤいていました。
SNSでも反響続出。「レベルEは何かしらヤバいもんを授けてくれてた」
冨樫さんの投稿は1日足らずで9万件以上の「いいね」を集めました。作品を懐かしむファンの声でコメントがあふれました。 「王子!懐かしいですっ」 「まともそうな顔なのに目が逝っちゃってる感が確かに当時にはあった」 「やはり正気では描けない作品だったか」 「確かにレベルEは学生時代のオイラに何かしらヤバいもんを授けてくれてた」
異色のSF『レベルE』とはどんな作品?
『レベルE』は1995年から97年にかけて週刊『少年ジャンプ』に連載されました。時期的には、冨樫さんの代表作である『幽☆遊☆白書』と『HUNTER×HUNTER』のちょうど間の時期になります。 SF的な世界観を描いた異色の連作として知られ、根強い人気があります。連載終了から14年後の2011年にTVアニメ化されたほどです。 宇宙一の天才的な頭脳と美貌、そして最悪な性格の持ち主・ドグラ星第一王子…人呼んで「バカ王子」が地球に来訪したことで起きるさまざまなトラブルを描いています。
BuzzFeed Japan