初公開! 日本経済新聞社の社内マーケティング人財育成プログラムとは?
インプットとアウトプットで受講内容の定着を促進
プログラムには、インプットのコンテンツとアウトプットのコンテンツがある。インプットのコンテンツはいわゆる座学で、マーケティング人財に必要な思考法やスキルを学び、理解する。アウトプットのコンテンツでは、学習したスキルやフレームワークを実際に活用して作業を行う。 ┌────────── 座学だけだと、わかった気になるだけでどうしても定着しない。自分でSTP分析を行ったり、カスタマージャーニーを書いたりなど、実際に手と頭を動かしてみるのが大事(小林氏) └────────── 実際に一度手を動かしてみると、それを自分の担当している事業でも改めてやってみよう、というきっかけにもなる。ワークショップは受講者からも好評のようだ。 また、全講座を受講した後に実施する「講座修了ワーク」では、講座で得た学び・気づきと、自身が携わる業務・事業の現状を対比して見えてくるギャップから、解決すべき課題を抽出し、具体的なアクションプランに落とし込む作業を各自が行う。 ┌────────── 学んだことを活かして、自分たちの事業の現在地とギャップから課題まで出すことで、そのまま使えるアクションプランが作成できる(小林氏) └────────── 各自が作成したシートはグループワークで互いに見せ合い、感想や意見を述べてもらう。 ┌────────── これはうちと同じだねとか、こういう気づきは私になかったな、といったことを共有することによって、課題への理解がさらに深まり、実践への意識も高まる(福澤氏) └──────────
講座のテーマは4領域12種
講座は、以下のようなテーマが用意されている。 基礎編 ・【思考法】マーケティング概論、施策プランニング概論、データ活用の攻めと守り 実践編 ・【戦略】リサーチ、BtoBマーケティング、CRM、カスタマーサクセス ・【戦術】SEO、デジタルメディアプランニング、SFA・MAツールの活用 ・【実践・検証】データ分析、パートナーマネジメントなど 講座受講後にはアンケートを実施して、講座のアップデートも行っている。 ┌────────── 講座ごとのアンケートを実施し、実務への有用度などを評価してもらっている。また、毎年プログラムが終了した後、上長とも話をし、受講後の受講者の変化や、現場のマーケティング課題についてもヒアリングを行っている。これらの活動を通じて毎年プログラムを改善している(小林氏) └────────── アップデートにより、3年目に追加されたのが「パートナーマネジメントの基礎」だ。「パートナーからよい提案をいただくためのブリーフィングに必要な設計と手段を知る」ことを目的としていて、最終的に、ブリーフィングを適切に行うための与件が整理できるようになる。普通のマーケティングプログラムには含まれていないことが多いが、日経でマーケティング業務に携わる際には押さえておきたい内容だと小林氏は言う。 ┌────────── 社内では、制作会社や代理店など社外パートナーとともに施策を進めることが多い。その際のコミュニケーションに課題があるとわかったことで生まれた講座だ。与件を正しく伝え、キャッチボールを適切に行えるようになると、パートナーとともに作り上げる施策や企画の質が必ず向上する(小林氏) └──────────