衆院3補選 「全敗」自民 “岸田おろし”と政権運営の今後は?
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28日、衆議院の3つの補欠選挙が行われ、いずれも立憲民主党が勝利しました。全敗した自民党からは「次の選挙は岸田総理では戦えない」との声も上がっていますが、“岸田おろし”の動きは広がるのでしょうか─。
29日朝、島根・松江市で、沿道で車に手を振る女性。 「ありがとうございました」 島根1区の補欠選挙で当選した立憲民主党の亀井亜紀子氏です。 島根1区で当選 立憲民主党・亀井亜紀子氏 「この島根から、政治の新しい流れを作っていきたい」
29日朝、長崎・大村市で雨の中、笑顔で手を振るのは、長崎3区の補欠選挙で当選した立憲民主党の山田勝彦氏。 長崎3区で当選 立憲民主党・山田勝彦氏 「いっぱい笑顔や声援を頂いているので、これを力に変えて、国会でも地元でも頑張りたい」 ◇ 28日に投開票が行われた、衆議院の3つの補欠選挙。
岸田総理は、自民党が唯一候補者を立て、「保守王国」と言われ、長年議席を守り続けてきた島根1区に、2度も応援に入り、自ら支持を訴えました。しかし… 島根1区で落選 自民党・錦織功政氏 「当選することがかないませんでしたことを、ここに深くおわび申し上げます」 自民党の候補者は落選。与野党の一騎打ちは、立憲民主党が勝利しました。さらに、自民党が候補者を立てられなかった2つの選挙区でも、立憲民主党が勝利。(※東京15区で当選 立憲民主党・酒井菜摘氏/長崎3区で当選 立憲民主党・山田勝彦氏)
立憲民主党 泉代表 「この3つの選挙区で終わりということではなしに、さらに来るべき総選挙に向けて、我々は訴えを強くしていきたい」 “補選全敗”に、ある自民党議員は「予想以上に風当たりが厳しいことが明確になった」と話しています。
果たして今後の政権運営への影響は─。政治部官邸キャップの平本典昭記者に聞きました。 政治部官邸キャップ 平本典昭記者 「自民党内からは『岸田総理では次の選挙は戦えない』という声が広がっています。一方で、岸田総理に退陣を求める動き、いわゆる『岸田おろし』が出ているかと言えば、そうではありません。理由は2つあると思います」