東京五輪、無観客も含め「いろんな形を想定」森会長が説明
28日夕に開かれた東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長とのテレビ電話会議では、あらためて「今年の夏に安全に東京大会を開く」ことが確認された。 【会見動画】東京五輪開催に「反対意見なし」森会長がIOC会長の発言紹介
会議後に会見した森会長は「(延期が決まった)1年前のムードとは違う。みんなが早く東京に行きたいと言っておられた」とのバッハ会長の言葉も紹介した。 あくまで今夏に五輪・パラリンピックを開催する前提で、一つひとつ必要な準備を進めていくとしたが、観客については、フルで入れた状態で行うのか、上限を定めるのか、無観客で行うのか、などの案が取り沙汰されている。 森会長は、この日の会談で観客の扱いについての話は出なかったと説明。変異株の出現や各国で遅れの出ているワクチン接種状況を踏まえ、海外からの観光客の受け入れをどうするかを問われると「この流れはもう少し見ていかなければならない。いろんな形を考えて想定している」との見解を示した。「無観客も含めてか?」との問いには「それも含めてだ。基本的にそういうことはないし、したくはないが、それも考えておかないとシミュレーションにならない」と答えた。 五輪開催をめぐる「安心安全な大会」の基準については「判断の基準があるかと言うと、ない。安全と安心は、みんなが願ってやっている。事故が起こると思って列車に乗っている人はないし、事故があると思って飛行機に乗る人はいないんじゃないか」と述べた。